「活躍している学生ってどんなことをしてきたんだろう」「活躍をしている同世代と自分との違いはなんだろう」…
今活躍をしている学生はどんな人生を歩んで、どんな経験を積んできたんだろう…
同世代の自分と彼らとの違いはなんだろう…と活躍する同世代の事が気になっている方は多いのではないでしょうか。
挑戦し続ける輝く学生の"My Way" vol.6
第6弾は、女子高生バックパッカーとして世界を旅する金山葉織さんに彼女のパワフルな人生について伺っていきます。
金山 葉織
・2002年生まれ
・神奈川県出身
・神奈川県立横浜国際高等学校
・中国と日本のハーフです!
・タンザニアに1ヶ月滞在しました!
永野 理佐
・2002年生まれ
・タイガーモブの社内インターン生
ータンザニアに渡航をした経緯を教えてください
私がまだ中学生3年生だったある日、テレビでカンボジアの孤児院の様子が放送されていました。テレビから流れるカンボジアの孤児院の日常の映像に何故か私はとても惹かれ、その孤児院の創設者と一緒に活動をしたい!と思いました。そして私はその孤児院を実際に訪れ、孤児院の子供達と数週間一緒に生活をしました。しかし当時の私はまだ幼く、知識も乏しく、とても彼女の様になれる器を持っていないな、と自分の未熟さを痛感したことを覚えています。
翌年、高校1年生になった私は、もう一度その孤児院を訪れ、1ヶ月ほど滞在をしました。そこで自分達で農業をして自給自足をする子供達やインフラがダメになったら自分達でその都度直す彼らの生活を見て、"自分のことは自分でどうにかする"ということで何か新たな発見を得られるのではないか、と思い、"自分のことは自分でどうにかする"ということをやってみたいと思うようになりました。そしてこの"自分のことは自分でどうにかする!"ということを実行するようになってから様々な発見をする事ができ、だんだんその内に私は国際協力をしてみたい!と思うようになりました。
その後、2019年に私はアメリカの企業を訪問してリーダーシップを学ぶ短期プログラムに参加をし、多くの企業を訪問し、様々なビジネスの形態を知りました。そして企業訪問をしていく内にビジネスをやってみたい!という思いが高まり、元々国際協力をしてみたい、という考えがあったので、将来はソーシャルビジネスで貧しい人々の自立を目指した組織を全体的にみられる立場で仕事をしてみたいと思うようになりました。
アメリカのプログラムから帰国後は、自分のやりたいことを思いっきりできるNPOをネットで調べました。そして候補としてタンザニアが上がってきました。今までアフリカに訪れたことが無かった私は、「タンザニアってなんだか楽しそう!」という思いでタンザニアへの渡航を決意しました。
ー現地ではどんなことをしましたか
タンザニアでは1ヶ月間NPOでインターンシップをしました。現地ではNPOのCo-Leaderとして様々なプロジェクトの視察や報告書作成、プロジェクト参加、プロジェクトの広報、海外ボランティアに対して広報、そしてプロジェクト管理をしていました。 Co-Leaderを勤めたことで様々な分野のプロジェクトに関わることができ、多様な面からタンザニアでの活動を知ることが出来ました。
また、タンザニアでは、私は3地域でホームステイをしました。タンザニアに到着をしてから初めてホームステイ先を発表されたのですが、最初の家はタンザニアの中では富裕層の家庭でした。しかし、私が求めていたのはタンザニア人の普通の暮らしを体験することでした。そこで自らホームステイの変更を申し出て、スラム街でホームステイをすることに決めました。スラム街の人達は私が訪問をするまで外国人を見たことがなかったこともあって、最初はとても警戒をしていました。しかし日を経るに連れて、私がインターンに行くときになると必ず子供達が家の玄関までお迎えに来てくれるようになったり、私にとびっきりの笑顔で話しかけてくれたり、と沢山の愛を感じました。お金がなくてもその場所には暖かさがありました。
ー現地で印象に残っていることはなんですか
タンザニアで3つの地域に訪問することが決まった私は、それぞれの地域で貧困に関する調査を行いました。そこで私は、日本人が思い浮かべるような夢を持っている人はいないということに気が付きました。皆んなに夢を聞いてみると、頑丈な家を持ちたい、ご飯を食べたい、や学校に行ってみたい、と私の周りに当たり前に揃っているものを夢としてあげていました。全員が自分の将来の夢より、自分の今日・明日の生活のために生きていたことがとても印象的でした。
ー現地で悩んだことはありますか
外国人は、アジア人の私でさえ白人と見なされてしまい、現地の方に貧困調査をする際に彼らと対等な立場に立って話を聞き出す事が難しかったです。
しかし、現地の人がしていることを一緒にしたり、生活を共にしたり、生活スタイルをリスペクトをして行動をする事で、完全に対等な立場とまでは行きませんが、彼らも腹を割って話をしてくれるようになりました。
ータンザニアから帰国後はどんなことをしていますか
タンザニアでの経験やアフリカの素晴らしさをより多くの人に知ってもらうためにアフリカに関するイベントを開催してました。昨年12月には【大人も知らないアフリカを知ろう】というイベントを開催し、日本に住むアフリカ人との交流機会を作ったり、横浜100人カイギに登壇をし、アフリカでの経験や今までの海外経験などを発表させていただきました。
また、アフリカを愛する高校生と共に学生団体アフ高を立ち上げました。アフ高ではアフリカや国際協力関連のイベントを開催しています。そして#せかい部のメンバーとして世界の情報をどんどん発信をしています!
そしてプラスチックガールとしてMy Way第1弾を飾った横木さんの影響で環境問題に興味を持ち始め、環境に関するイベントに参加をしています!
また、環境問題に興味を持ったきっかけとして貧困問題解決だけでなく世界中で起きている社会課題は、遠い存在に見えて実は普段の私たちの消費活動に関係をしているということを知ったからです。
ータンザニアはどのような影響を与えましたか
タンザニアは、今日・明日の生活を考えなければいけない世界でした。また貧困は日常茶飯事だからニュースに取り上げられていないという現状を知りました。毎日のことだからって無視してはいけない、もっと多くの人が注目をするべきだという風に考えるようになりました。
そして貧困調査をした際に、給料の額に関係なく皆んなが”家族がいる私は幸せだ”と答えてくれました。この結果を受けて、脱開発論のようなことが起きないように、心の貧困を招かないような国際協力をしていくことが必要であると学びました。
ー金山さんにとっての幸せとは何ですか
私は環境だけでなく、自分の居心地の良さや心の落ち着きが幸せだと思います。
タンザニアに住むマサイ族の人は牛と奥さんの数が幸せの現れらしいです笑
ー金山さんが夢に向かって頑張り続けられる理由はなんですか
私の父は中国人で父の家は決して裕福と呼べる家庭ではありませんでした。しかし、父には小学生の時から映画監督になるという夢がありました。私の父は、その一つの必ず叶えたい夢を実現するべくとにかく努力を続けました。そして父は現在、映画監督の夢を叶え、中国で働いています。父は私に”本当に頑張れば夢は叶う”ということを彼の原体験から教えてくれました。その話を父から聞いてからは、頑張り続ければ必ず努力は実ると信じて頑張っています。
ー今後の予定(やりたいこと)を教えてください
大学では開発学を専攻し、より一層自分の知識を深め、自分が将来やりたいことに肉付けをしていきたいです。
また、遠隔で行うことができるソーシャルビジネスプランを高校生のうちに作成し、高校卒業後に実際にアフリカで作成をしたソーシャルビジネスプランを実行に移したいと考えています!
ー世界に飛び立ちたい若者へメッセージ
人生は一度きり。人の役に立つか立たないかはその人次第です!
やろうと思えば日本でも国際協力はできます!
私は普段の行動1つで世界は変えられると思います。世界を良い方向に変えていく一歩として世界のニュースに敏感になってほしいです!そして世界の課題を遠い国の課題として考えずに、自分ごととして課題について考えてほしいです。
ーインタビューを終えて
中学3年生の時にテレビで見た孤児院に実際に行ってみるという金山さんの行動力にとても驚かされました。
それと同時にインターンをするのも、海外に一人でいくのも、何をするにも年齢なんて関係ないな、自分の熱量次第だな、ということを感じました。私も年齢に固執せず、今後とも頑張っていきたいと思います!
そして今後の金山さんの予測不可能な将来がとても楽しみです!
以上、今回のMy Wayでした。いかがでしたでしょうか?沢山の刺激とパワーを受け取ってもらえたでしょうか?
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