TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/インドの体験談:人を動かすのは難しい
人に何かを伝えて、何かを指示して継続的に指示内容を実行させるのは難しい。
特に、仕事へのモチベーションが仕事に対しての"やりがい"ではなく単なるお金や自分のポジションである場合は思考が非常に保守的だ。
改善するという発想は皆無で従来のやり方を卒なくこなして日々平穏無事に終われば問題がないと思っている。
顧客からのクレームに関してもマネージメントレベルが処理する問題で自分たちには関係ないとどこ吹く風と聞き流し当事者意識が全くない。
こういった人間に改善案を提案し実際に動いてもらおうと働きかけると、必ずそれをやる理由を求められる。
"なぜそれをやらなければならないのか"
"それを実行して何の意味があるのか"
"自分たちの労力が増えるのではないのか"
"労力が増えた分はインセンティブを保障してくれるのか"
やらない口実を見つけるため揚げ足取りのように提案の矛盾点や改善案の不当性を見つけては突っ込んできます。
強制的にやらせようものなら如実に表情や態度に難色を示し拒否の姿勢を示す。
このような状況の中、中々成果を出せずに悶々と悩む日々が続いている。
一番問題なのは、指摘した問題をスタッフが問題として捉えていないことだ。
ここに私とスタッフとの認識のギャップがありある種対立が生じていると感じている。
ある時、山本五十六の"やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ。"という
言葉が頭をよぎり、現場でイニシアチブをとってあれこれキッチのサポートに入りながら自ら提案した改善案を自分でやってみせスタッフのコンセンサスを得ようと試みるも、私が厨房にいる時は取り組んでくれるものの少しでもキッチンを離れるとやらないという事態になる。
インターンという曖昧なポジションも手伝って中々彼らの意識に改善案を定着させることが難しいのだ。
そんな詰まった状態の時に代表から助言をいただいたんだが、私がイニシアチブを取って改善に取り組むのは良いけど、インドの飲食業界の労働市場の流動性が高いことを忘れてはいけない。
結局、今一生懸命指導しているスタッフが辞めてしまったら無駄な労力を費やしていることになる。
また私がいなければ動かない、私がいなくなると元に戻ってしまう組織では真に改善をもたらすことは難しい。
結局、決済権者に働きかけてスタッフのコンセンサスを取り付け組織として改善案に取り組んでいかなければ結局私の成果の出ない個人プレーで無駄な労力を費やして終わってしまう。
上司とうまくコミュニケーションをとって改善していく方法が望ましいと意見だった。
その意見はその通りだと思うが、料理人のバックグラウンドがない人間がまずやることは現場を知って彼らの心情をよく理解することだと思うんだが、違うんだろうか?
キッチンの中にルールやカルチャーを作っていくのは非常に根気のいる作業だと思っている。
人の感情が作用するからだ。組織の決定や決済権者の決定に従わせることは容易いが、人を企業に定着させるのは難しいのではないだろうか。(インセンティブで釣るという方法があるが・・・)
私は遠回りの努力をしているんだろうか。。。。。
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