TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/ルワンダの体験談:「ICT立国」を掲げるルワンダの驚異に迫る!
はじめまして‼️
私は「ルワンダのコンサルティング会社でオフショア事業を推進するインターンシップ」に参加しますタイキです!
2023年7月〜12月の約5ヶ月の間ルワンダにてインターンに参加しています!現時点ではインターンが開始して一週間半が経過しています。周りに恵まれ、インターンでの貴重な経験と共に、週末は従業員のアフリカ人とルワンダを歩き回り、充実した生活を送れています!!
今回は私が渡航している国であるルワンダの魅力について語り、少しでも皆さんに「ルワンダって凄いのでは」と思って頂ける記事をこの機会に作成できたらと思います。
目次
1.ルワンダの魅力とは?
2. 内陸国問題
3.ICT立国のルワンダについて
終わりに
1.【ルワンダの魅力とは?】
早速ですが、、、、、、、、、
私がインターンのために渡航する国は「ルワンダ」ですが、皆さんはルワンダにどういうイメージをお持ちでしょうか?
恐らく「コーヒーで有名」「大量虐殺があった国」という印象や、はたまた何も知らない人がほとんどだと思います。
ルワンダ大量虐殺は1994年のツチ族、フツ族の民族抗争による殺し合いによって100日間で約100万人が亡くなってしまった凄惨な出来事です。
(ちなみに虐殺の歴史について知るなら映画『ルワンダ 流血の4月』おすすめです)
しかしそんなイメージとは裏腹にルワンダは数値で見ても驚異的な成長、変革を遂げています。
①ルワンダは一人旅するのに安全な国として第6位
②世界 190 カ国を対象にした「ビジネスのしやすさ指数」において 世界では 38 位、サブサハラ・アフリカ地域では 2 位
③人間開発指数が1990年から2015年で世界で最も指標が改善した国
④2020年「世界ジェンダー・ギャップ指数」で世界で格差が少ない国9位
(国会議員の6割が女性を占める)
また数値で見ても衝撃的ですが、他にも街は非常に清潔が保たれており、要因としては先駆けてビニール袋の全面禁止を徹底し、毎月最終土曜日に「ウムガンダ」という商業活動をも休止させて、地域全体の奉仕活動に努める日が定められているなど、高い環境問題への意識にあります。つまりルワンダは「政治的にも文化的にもエコ先進国である」と言えます‼️
ちなみにこの記事短くて凄く面白いです↓
「レジ袋使用」と「ドラッグ摂取」が同罪。過激にプラスチックを禁止する国、ルワンダから日本が学べること
https://neutmagazine.com/plastic-bag-ban-in-Rwanda
(ルワンダの綺麗な街の様子)
またルワンダは「千の丘の国」とも呼ばれ、写真のように高低差の激しい街並みが特徴です。
ちなみに私がビザを申請した後、現地の大使館からのメールで
“You are most welcome to the country of a thousand hills and a million smiles!”
と素敵な言葉が最後に付け加えられていて、ホスピタリティある国民性を感じました(笑)
人口は1300万人、国土は北海道の約3分の1ほどの大きさですが、
ルワンダはそんな小さな国にたくさんの魅力が詰まっている素敵な国なんです‼️
2.【内陸国問題】
ここからは少しマクロ的な話になりますが、タイトルにもあるとおりルワンダは近年「ICT立国」を国家戦略に位置付けてビジネス、投資の分野で注目を集めていますが、このように至った経緯に関しては石油、天然ガスなど地下資源に恵まれないことや、ルワンダが内陸国であることが要因とされています。
その中でも今回はあまり認知されていない内陸国問題について少し触れたいと思います。
ルワンダは北はウガンダ、東はタンザニア、南はブルンジ、西はコンゴ民主共和国に囲まれた内陸国で、港からは遠く離れた内陸に位置していますが、内陸国であることは経済的観点から非常に厄介な問題であると言えます。
分かりやすく説明するために、日本とルワンダで輸出入をする際に必要になるプロセスを簡単にまとめてみます。
〈日本〉
貨物の移動経路
海外 ⇄ 海 ⇄ 日本の港 ⇄ 鉄道、道路 ⇄日本各地
〈ルワンダ〉
貨物の移動経路
海外の貨物 ⇄ 海 ⇄ ケニアの港 ⇄ ケニア鉄道、道路 ⇄ 国境手続き⇄ ウガンダ鉄道、道路 ⇄ 国境手続き ⇄ ルワンダ鉄道、道路 ⇄ ルワンダ国内
日本は海洋国であるため想像するのは少し難しいと思いますが、必要なプロセスを比較するとその負荷が想像以上であると分かります。
プロセスの多さに加えて、長時間の国境手続き、時間道路・鉄道・港湾道路舗装率の低さ、道路の老朽化など様々なインフラの要因が存在し、これらが輸送費を増大させ、結果的に輸送コストが高くなり、競争力低下と物価上昇による生活コスト増大が誘発されるため、貧困に陥りやすい傾向にあります。
またポール・コリアは「輸出入の輸送費は近隣の港からの距離もあるが、近隣の沿岸諸国がどれだけインフラに投資をしているか、で大きな影響を受ける」と言及しており、ルワンダに当てはめると、ケニアのモンバサ港付近のインフラ開発の度合いがルワンダの経済発展に大きな影響を与えるということです。
そしてこの問題性とは輸出入関連のインフラ改善にはルワンダ一国だけでなく、港のケニア、道中のウガンダなどの東アフリカ地域全体の協力が必要であるということです。近年東アフリカ共同体(EAC)などの地域全体の結束、JICAなどの開発協力などが行われていますが、やはり内陸であることは依然として大きな障害となっています。
3.【ICT立国のルワンダ】
内陸国問題を踏まえた上で、ルワンダの政策に着目してみると何故ICT立国を推進しているのかが見えてきます。
それは第一次産品などの輸出入で勝負してしまうと、内陸であることが大きなハンディキャップになりますが、ICTの推進によって知的集約型社会にしてしまえば、世界経済と高い競争力をもって繋がることができ、また輸送に関する障壁を緩和することにも繋がり、国としてより成長できる可能性を秘めているからだと言えます。
JICAの記事によると、カガメ大統領が2000年に就任してから2020年までにルワンダを中所得国にするという「ビジョン2020」を策定し、ICT分野の推進に合わせて、光ファイバー基幹網を国内に敷き、キガリはもちろん地方でも自由にインターネットが使える環境の構築が整っています。
私としては現地で問題なくネットが使えそうなので安心です(笑)
またICT立国の為、海外企業の誘致やスタートアップ育成にも国として注力しています。
例えば、ICTを活用して携帯で車の混雑状態を確認できるようにして、交通渋滞の緩和をしたりスマホのアプリ上で顧客の健康診断を行うAIチャットbotを用意し、医療機関への窓口業務を担うサービスを開発するなど様々な取り組みが行われています。
私が個人的に特に驚いた事例は、米国で創業されたスタートアップ企業のziplineで、この写真の飛行機を飛ばして物資を輸送し、目的地に近づくと取り付けられたパケットを地面に射出し、出発地点に戻ってくる優れもので、道路の舗装状況、交通渋滞というインフラ的な問題に関係なく高速の物資輸送を可能にしています。
そしてこれによって医療品の緊急輸送などの通常3時間かかる輸送を10〜15分ほどで可能にしているんです。
他にも様々な事例がありますが、このようにしてルワンダは内陸国であるというハンディキャップを抱えているにも関わらず、ICT立国によって近年成長を続けています。
【終わりに】
長くなってしまいましたが、私の思うルワンダの魅力については伝わったかと思います。普段日本にいたら触れない話題だとは思います。
ですが環境問題への高い意識などからも、私たちが学ぶべきことは多いのではないでしょうか?
私にはコンビニアルバイトの経験がありますが、ルワンダで一枚でも持ってたら捕まるようなビニール袋に商品を毎回毎回袋詰めするわけです..........
ルワンダでやってたら極刑でしょうか(笑)
今回私はインターンとしてルワンダに渡航していますが、これからも実務経験を含めて、色んな学びをできたらと思います。
最後までお付き合い頂いてありがとうございました!
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