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なぜ医学生が休学してインドへインターンに行くのか

hayama
  • 2023/06/26 00:00
  • インド
  • 新規事業,ベンチャーキャピタリスト
  • インターン前
1.休学してインターン参加に至った経緯

初めまして。島根大学医学部6年、休学中の林舞佳と申します。

ここではなぜ私が休学してインドにインターン留学することに決めたのかを話していきたいと思います。

 

理由としては、

・コロナ禍での移動制限に疲れた

・ビジネスに興味を持った

・トビタテ留学ジャパンの奨学金募集を見つけた

・「休学して留学」がトレンドかもしれないと思った

  1. ・「枠を超えるって意外と大事じゃない?」って思った

・直感

です。

 

説明不要レベルで自明なものもありますが、この機会なので一つ一つ説明していきます。

・コロナ禍での移動制限に疲れた

去年(2022年)はコロナ禍による移動制限はかなり緩和された時期ではありましたが、地方医大の臨床実習生という立場はそれに該当しませんでした。

とにかく臨床実習生に課せられる移動制限は厳しく心理的な負担にもなり、非常に苦しかったのを覚えています。

自由に動き回りたいという欲求はあるものの臨床実習生という立場でそれをしてしまうと大学に迷惑がかかるため、一旦休学することにしました。

・ビジネスとそれに携わる人達に興味を持った

去年(2022年)は医学部での実習をこなしながら、起業プログラムやアイデアソンに参加する機会が多くありました。

ファイナリストに残って資金をいただきながら活動できる機会や数百人の前でピッチをする機会も経験し、急速に「起業を通して課題解決する魅力」や「課題解決に没頭する人々への魅力」が自分の中で増幅していきました。

また、さまざまな医療に関する課題を一般的な臨床医としてではなくビジネスを絡めることで解決できる可能性があることにも気づき、ヘルスケアビジネスのトレンドや実際をみてみたい気持ちが大きくなり、一旦休学してインターンとして働きながらビジネスを学ぶことに決めました。

・トビタテ留学ジャパンの奨学金募集を見つけた

ご存知の方もいらっしゃるかもしれないですが、トビタテ留学ジャパンという奨学金があります。

学生で30歳以下なら誰でも応募できる奨学金です。

休学を迷っているときに当該奨学金(コロナ禍の数年間は募集が停止されていた)が再開されることを知り、またとない機会だったので奨学金への応募と留学を決意しました。

もし、留学を検討されている方は是非トビタテ奨学金をチェックしてみてください。

https://tobitate.mext.go.jp/


・「休学して留学」がトレンドかもしれないと思った

https://www.asahi.com/edua/article/14685449

ある日こんな記事を読みました↑

東大生の休学者数がこの10年で増加しているらしいです。

"東大が保存している2009年以降のデータでは、学部生の休学者は年を追って増え、2022年の休学者(5月1日現在)は386人。09年は209人だったが、16年に300人を超え、19年に375人になった。新型コロナウイルスが拡大した20年以降も、それまでと同程度の増加傾向が続いている。"

また、黒川清氏の講演会をたまたまみる機会があり、そこで「医学生の休学留学」に言及されていました。

https://scienceportal.jst.go.jp/explore/highlight/20110111_01/

VUCAの時代、モラトリアム期間の延長、日本経済縮小への不安、など休学者が増えている理由は一概には説明できないですが、休学して留学することが時代のトレンドになっていると感じた私はこの波に乗ってやろうと休学しての留学を決意しました。

 

無事に波に乗れているのか、そもそもそんなbig waveが起こっているのかは不明です。

・「枠を超えるって意外と大事じゃない?」って思った

これからの時代、仕事(作業)ができる人ではなく地頭のいい人が求められるのではないかなと勝手に思っています。

個人的に私は怠惰な人間なのでビジネス、臨床云々に関わらず地頭をもっともっと磨いて仕事を難なく捌けるような人になりたいなと思っています。

 

地頭の良さとは

①広さ

②深さ

③高さ

④回転

⑤発想

の五つの要素で構成されているらしいのですが、個人的に多数の項目に共通している事項が

「相手の立場になって考える能力」だと思います。

 

詳しくは以下のnoteをみてください。

https://note.com/apple_ringo/n/n44710c712684

https://note.com/apple_ringo/n/ne809a4407b01

https://note.com/apple_ringo/n/n01fce68ae8ec

「相手の立場になって考える」ことができたらコミュニケーションコストを下げることができて集団の生産性の向上させることができ、顧客志向を把握できイノベーションの創出ができるようになるのではないかと考えます。

 

「相手の立場になって考える」ことができるようになるにはどういったことをしないといけないのでしょうか。

 

私は、「自分の専門分野や嗜好を超えて色々な経験、仕事をする」ということが必要だと思っています。

要するに「色々な所へ出掛けて色々な人に会い、色々な刺激を受けて挑戦し失敗含めたたくさんの経験をするということ」です。

私が選択した「海外」で「専門外(ビジネス)のことを経験する」といった方法は多少荒削りな方法ではあると思いますが、「医学」という枠を超えて様々な経験をすることは上記の能力を身につけるには一番のショートカットじゃないかなと思っています。

・直感

直感が一番論理的な思考であるという暴論があります。

普通の人間は、挑戦をしない理由、できない理由、やらない理由なんていつでもどこでも思案できるものです。

直感的に「やりたいことをやりたい時にやりたいようにする」ことができる人間は強みしかないと思います。

もちろんある程度のリスク回避やリスクマネジメントは重要ですが、考えついた時にとりあえず飛びついてみるということも若い人たちには必要なんじゃないかなと思います。

 

  1. 2.なぜインドなのか

ここではなぜインドに目をつけたのかということを簡単に記載していきます。

・人口爆発中である

 

少子高齢化に喘ぐ日本とは対照的にインド人口は今年中国を抜き世界一になりました。

https://www.bbc.com/japanese/65332263

しかも国民の平均年齢が約28歳と非常に若いのです。

日本とは20歳ほどの差があります。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68495080V10C23A2TCR000/

ビジネスに興味がある人間にとって、人口ボーナスによりフィーバー中でかつ今現在経済成長の真っ只中であるインドに今行かない理由なんてあるのでしょうか。

どう考えてもありません。

また、私は大学進学を機に出身地である大阪から地方に来たのですが、地方に馴染むのに非常に苦労しました。

地方を取り巻く「消化試合感」に嫌悪感すら示していた私は、ただ単に人口世界一で若い人が多くて絶賛経済成長中の国がどんな感じなのか興味があるようです。

・イノベーションの土壌がある

https://techblitz.com/india-semiar-hironori-ishizaki/

非常に耳が痛い記事を見つけました。

インドはイノベーションの土壌があると言われています。

「リープフロッグ現象」という言葉で説明できると思います。

 

リープフロッグ現象とは、途上国が最先端技術を導入することによって既存技術で成長を遂げてきた先進国よりも更なる発展を遂げることです。

以下記事より引用です。

"物流、トランスポテーション、モビリティ、遠隔医療の会社もどんどん出ています。インドは人口が多く、どんどんビッグデータがたまっていくので、後発で人口も少ない日本ではもうAIのインテリジェンスが追い付けないんですね。日本で「規制があってできません」とか言っているうちに、先にインドで完成してしまうといったことが起きています。

 「リープフロッグ」というのは蛙がピョーンと飛ぶようなイメージですね。日本はポケベルがあって、PHSがあって、携帯があって、スマートフォンがあってというステップなんですけれど、インドはいきなりスマートフォンなんですね。インドの人々が最初にインターネットつなげたのはパソコンじゃないんですよ。みんなスマートフォンなんです。いきなり段階を超えて飛んでいくので、日本や中国の経済成長とも違う新興市場なのに、世界のトップレベルの技術がある。これは人類史上、国家ベースでみたら初めてだと思います。インドはまさにこのリープフロッグが起きています。"

日本はインフラが整っているが故にイノベーションが起こりにくいというのは皮肉なものですが、イノベーションの土壌があるインドのビジネスシーンでインターンとしてインプットをすることは非常に意義深いものになるのではないかと思います。

そこで得たヒントをどう日本に外挿するのかという鋭すぎる質問には今すぐにお答えできかねますが、ビジネスパターンを知識としてプールしておくということは後々日本においての新規ビジネス創出などの助け舟になるのではないかと思っています。

・ユニコーン企業数が世界3位のスタートアップ大国

https://dentsu-ho.com/articles/8404

インドのユニコーン企業は今年米中に次ぐ世界第3位になりました。

インドの複雑な社会には様々な課題がありそれを喜んで解決しようという起業家が多く、またイノベーションのハブとなっているバンガロールは元々シリコンバレーのオフショア開発の拠点として発展した街なだけあり膨大な数のエンジニアが存在しているとのことです。

 

私は2カ国留学します。

 

インドへ渡航する前にフィリピンにエンジニアとして留学した後に渡印する予定ですので、渡印後の現地のエンジニアとの交流やスタートアップへの意欲や考え方などを学びそして将来に活かしたいと考えております。

毎週のように至る所でハッカソンも開催されるそうなので現地では是非参加してみたいと思っております。

・とりあえず面白そう

私はちょっと変わった人間なので、はちゃめちゃな自分と混沌とした国・インドを混ぜ合わせてみたいと思うようになりました。

 

カオス✖️カオスは一体どうなるのか。

 

はっきりとした目的意識というものは建前上用意しないといけないもので、そこを詰めることに対して苦労する若者は多いように思います。私のそのうちの1人です。

当たり前なことに世の中でははっきりとした目的意識があればあるほどいいということにされています。

そのほうが目的達成まで無駄のない時間を過ごし、無駄のないキャリアを積み上げることができるからです。

しかしそんな簡単にコントロールできるような人生って本当に自分が歩みたい人生なのでしょうか。

キャリアなんて偶発的に決まることの方が多いですし、自分の興味関心なんて目まぐるしく移り変わるものです。

特に若い時はそうだと思います。

「とりあえず面白そう」というちょっとしたきっかけで始める一歩はもしかしたら自分の人生を豊かにする価値ある第一歩かも知れません。

 

とりあえず日本で浮いているカオスな若者達はインドを目指すといいかもしれません。

hayama

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