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【進学体験記/マイノリティを乗り越えて得た強さ】アメリカ大学進学者/吉居健太

  • 虎の知恵

【進学体験記/マイノリティを乗り越えて得た強さ】アメリカ大学進学者/吉居健太

 

 

「アメリカの大学受験はどのくらい大変なの?」「アメリカの大学はどんな教育をしているの?」...

と海外大学に関心がある方、アメリカの大学の教育方針や海外の教育に興味がある方は多いのではないでしょうか?

進路に迷いがある方に読んでほしい、先輩学生たちの"Future Decision"vol.4

第4弾は、高校在学中から核廃絶に取り組み、アメリカの大学に9月から進学予定の吉居健太さんにアメリカの大学に進学することについて伺っていきます。

 

 

 

  • ●吉居さんのプロフィール

吉居 健太

・2001年生まれ

・進学先:早稲田大学国際教養学部(SILS)/アメリカの大学(未定)

・入 学:2020年4月早稲田大学国際教養学部(SILS)入学/2020年9月アメリカの大学入学予定

 

 

  • ●インタビュアー

永野 理佐

・2002年生まれ

・タイガーモブの社内インターン生

 

 

 

ー大学はどのように見つけましたか?

私は、高校2年の夏に御茶ノ水で開催された、アメリカ大使館主催の"アメリカ留学エキスポ"というイベントに母と参加したことがきっかけでアメリカの大学に興味を持ち始めました。

その後、アメリカの大学に興味を持った私は、U.S.Newsや大学ランキングなどを通してアメリカの大学を知り、その中でも気になった大学の留学生の数や専攻できる学部、教授について調べました。そののち、興味を持った大学30校のリストを作りました。

そして、それぞれの大学の公式サイトで評判や、専攻できる科目、各大学に通うメリット・デメリット、教育環境などを検討した上で、最終的にアメリカにある大学21校に受験することを決めました。

 

 

ーなぜアメリカの大学に進学を決めたのですか?

アメリカの大学は、日本の大学に比べてオンライン教育がより普及しており、全く違うバックグラウンド持つ人達とコミュニケーションを取ることができる環境があり、そして生徒間のコミュニケーションを大切にする教育で、これらの要素は、私が最も成長できる環境を作り出している思い、アメリカの大学へ進学を決めました。

 

また、それだけでなく、今まで私は核廃絶や平和構築、国際関係に興味があり、これらの分野に属した課外活動を行ってきました。そして将来は、世界の諸問題の解決に貢献をしたいと考えています。

そこで、私が描く将来像を実現させるために、そして国際人として成長するために、グローバルな知見や教養を身につけておくべきだと考え、私は、リベラルアーツが盛んで、約80ヶ国から生徒が集まる多種多様な環境があるアメリカの大学に進学を決めました。

 

 

ー核廃絶や平和構築に興味を持ったきっかけを教えてください

 私は、中学3年時に修学旅行として沖縄を訪れました。そして修学旅行中に私たちには、被爆者の方のお話を伺う機会が設けられていました。しかし、その講演の際、生徒の中には、講演中にも関わらず寝てしまったり、友達と喋って笑っていたりする人がいました。その状況を目の当たりにした私は、この講演会をきっかけに、「日本人は、被爆者体験者が語る話がいかに重要で、大切な話だということを忘れているんじゃないか、」「被爆国というアイデンティティを持っている日本人だからこそ考えなければならないことがある」と思い、高校生1万人署名活動を始めました。そして日本人というアイデンティティを生かした社会貢献をしたいと思うようになりました。

 

 

ーどのような準備を大学受験に向けてしていましたか?

私は、高校2年生まで資格試験のスコアを持っていなかったので、英語資格試験であるTOEFLやSATの勉強に励みました。また、アメリカの大学を受験をするためには学校の成績 (GPA)で良いスコアを保つ必要があったので学校の勉強、受験をする大学について調べること、そして課外活動も怠ることなく行なっていました。そして1日に約4~5時間を勉強時間に費やしていました。

 

 

ー受験期間中大変だったことはなんですか?

 学校との両立が大変でした。高校3年時の期末テストでは、大学入試センター試験の過去問が出題され、GPA(学校の成績)で高いスコアを大学出願の為に取らなければならなかった私は、学校で良い成績を納め、英語の資格試験でも良いスコアを取らなければならず、そしてその時期は課外活動も積極的に行なっていた為、それらの両立が大変でした。

 

 

ーそれを乗り越えるためにどのようなことをしましたか?

 とにかく勉強するしかないです。ただ、その際にひとつポイントとしてあげられるのは、きちんとスケジューリングをするということです。

私は多くのアメリカの大学に受験をしたため、多くのエッセイを書かなければなりませんでしたし、学校の成績を保つための勉強や課外活動、資格勉強も疎かにすることは出来ませんでした。なので常にいつまでに何が必要で、そのためにはどんな動きをしなければいけないのかを把握し、行動をしていました。

だから私は、スケジューリングを徹底して行うことが受験期を乗り越える最善の策だと思います。

 

     

 

ー受験を経て自分が成長したと思うところはありますか?

受験期間中、エッセイなどを通して自分と向き合う機会が多くあったため、自分をよく知ることができ、自分のこれからの将来のことが明確にわかり始めてきました。

そして、確実にこの受験機会を経て英語力がついたと思います。

また、学校に私のように海外の大学への進学を目指している仲間がおらず、マイノリティだったこともあって、マイノリティでいても強くいられるようになったと思います。

 

 

ー海外大学進学に対して周りはどのような反応をしていましたか?

私の母がアメリカの短大を卒業していたこともあって、私がアメリカに進学することに関して両親は応援をしてくれました。

しかし学校では、学校の先生や友人がアメリカの大学の受験について知らないが故に、私がアメリカの大学を受験すると行った際に「勉強の辛さを感じているから、日本の大学受験から逃げてるんだろう」など私を否定するような発言をされ、正直とても悲しかったです。

 

 

ー今後はどんなことに挑戦していきたいと思っていますか?

私のライフゴールとしては、世界の諸問題を世界中の人が自分ごととして落とし込めて、団結して解決できるような環境を作りたいと考えています。

そこでそのライフゴールに向けて、直近では核廃絶に向けてアクションを起こしたいと考えています。具体的には核廃絶に対して日本がとっているアプローチを変えたいと思っています。なぜなら日本は唯一の被爆国でありながら、アメリカの核の傘の恩恵を受けていることによって核廃絶に対して被爆国でありながらも消極的な態度を示しているからです。

私は、この状況をどうにかして変えたいと考えています。なぜなら道徳的責任は私たちにあり、唯一の被爆国である日本がリードして核廃絶に取りくむことには大きな意味が込められていると思うからです。この直近でのゴールを大学在学中に取り組み、卒業後は私が持つライフゴールにつなげられるようなアクションを起こしていきたいです!

 

     

 

ー大学や学部選びのポイント

出来るだけオープンキャンパスや大学のイベントに参加をし、出願前までには実際にキャンパスを見に行った方がいいです!!また、実際に大学に通っている在校生の話を聞くことでより一層大学のイメージが掴みやすく、大学選びの参考になると思います!

 

 

ーこれから受験を控える受験生、大学に進学する新大学1年生にメッセージ

今年はコロナウィルスで中々、例年通りに事が進まず、不安なことは沢山あると思いますが、課外活動や受験に向けた勉強など今できることは沢山あります。コロナウィルスに負けじとできることからやってみてください!頑張ってください!

 

健太さんのYouTubeチャンネルはこちら 

 

 

ーインタビューを終えて

 マイノリティという環境の中でも受験勉強や学校の勉強、そして課外活動を怠らずに行っていた健太さんは、とても強く、かっこいい先輩像だな、と思いました。受験期を経てより強くなり、人として成長をし続けている健太さんが今後、日本、そして世界にどんなインパクトを与えてくれるのかとても楽しみです!

 

 

 

 

以上、今回のFuture Decisionでした。いかがでしたでしょうか?進路選びをする皆さんの後押しになると幸いです!

 

 

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【先輩学生たちの" Future Decision" back number】

vol.Ⅰ:進学体験記/自分の人生自分次第!

vol.II:進学体験記/自分に自信を持って、正直に!

vol.Ⅲ:チャンスの神様には前髪しかない

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