TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/スリランカの体験談:スリランカには墓石がない…?!
subha davasak!
こんにちは!
山形県にある東北芸術工科大学に通っています、遠藤一馬です!
現在は、デザイン工学部グラフィックデザイン学科を専攻しており、今年で3年生となりました!そろそろ就活を考えなければ…、とヒヤヒヤしながら過ごしている今日この頃です!
私は今回、夏休みを使い約1ヶ月、スリランカにある日本語フリーマガジンを制作している会社へインターンシップに行ってきます!
しかしスリランカについて知らないことが多すぎるので、今回は検索エンジンを使用して、日本との違いを調べてみました!
目次
1.スリランカとはどんな国?
2.スリランカには墓石がない…?!
3.スリランカに伝わる死後の世界…。
4.日本に伝わる死後の世界…。
5.まとめ
引用:https://maonline.jp/articles/srilanka_ma_japanese_company_2022
1.スリランカとはどんな国?
スリランカは、インド南東部に位置する島国で、国土は北海道の約8割の広さです。人口は約2,216万人(2021年)で、北海道の人口の約4倍の多さです!(イメージがつきずらいですよね。日本の47都道府県で例えると、およそ東京都と大阪府の人口を合わせた多さです!)
そんなスリランカは、日本と古くから親交があったことはご存じですか?
特に第二次世界大戦直後の日本の戦後処理において、スリランカの代表が、「憎しみは、憎しみによって癒えず、ただ愛によってのみ癒える」と述べたことが有名です。このように、スリランカは、戦後日本の国際復帰に協力してくれた国であり、現在の日本があるのはスリランカのおかげかもしれません!
美しい島国スリランカに今回私は、インターンに行ってきますが、日本と約6,600キロも離れているスリランカでは、文化や価値観など違いはどのようなものがあるのか、楽しみでワクワクしています。
もちろん、食事や作法、ルールなど現地に行かないとわからないこともありますが、今回スリランカについて調べている中で、興味深い日本との違いを見つけたので、今回のテーマにしたいと思います!
2.スリランカには墓石がない…?!
今回のテーマは、「スリランカには墓石がない!?」です!
……、どういうこと??となりますよね。そもそも墓石ってなんぞや?となる方もいるかもしれないので説明したいと思います!
墓石とは、石で建てられたお墓のことを指し、日本全国ほとんどのお墓は墓石で作られています。また、ヨーロッパ地方では、キリスト教を主として信仰しているため、墓地に十字架を建てる所もあります。このように、お墓には何かしら目印となるようなものが建てられています。しかし、スリランカには墓地がないのです!全くというわけではありませんが、国の約7割を占める仏教文化の影響で、墓石といったものは基本お墓に建てられていないそうです。
また仏教文化の観点から述べると、日本も昔から浄土宗、浄土真宗など仏教にゆかりのある国ではありながら、各地に墓地はたくさん設置されています。仏教文化という共通点がありながら、どうしてスリランカの国内には墓地がないのでしょうか?
これは、お互いの国の仏教の種類と日本固有の文化が影響しています。
仏教は大きく分けて二つに分けることができます。
一つ目は、日本に伝わった大乗仏教。主にインドから始まり、ネパール、チベット地方を経て日本に渡来しました。主に大衆に広められ、多くの人を救う形です。「南無阿弥陀仏」を唱えることで、人々は救われる。これは誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか?
このように、菩薩や如来などを思い、祈ることが救われると信じられています。
二つ目は、スリランカに伝わる上座部仏教。インドから南に下り、スリランカへと伝わりました。大乗仏教と大きく違うのは、個人で「悟り」を開き、大衆に広めるのではなく、自己で完結させることです。ことのつまり、個人が修行を積み、出家したものが救われると信じられています。日本とスリランカは、仏教の中でも、救われる対象や信仰する対象が違かったのです。
引用:https://www.koumyouzi.jp/blog/902/
ただ、これだけでなぜスリランカに墓地がないのか?という疑問は解決されません。そこでより深掘りして調査してみると、その答えにつながる発見がありました!
前提として、上記で述べた通り、スリランカに伝わる上座部仏教と日本に伝わった大乗仏教とでは異なる点がありました。それに加えて、スリランカに今でも残る仏教は、伝わった当時の原型に近いものが語り継がれていることが、日本と大きく違う点です。
3.スリランカに伝わる死後の世界…。
上座部仏教、大乗仏教どちらも、人が亡くなった場合、死後の世界の考えは一緒で、「輪廻転生」が語り継がれています。仏教では、死んだ人の魂は、新たに生まれ変わり、また別の魂として生まれ変わるとされています。つまり、亡くなった魂はこの世では、もうないものとして人々は信仰しています。そのため、スリランカでは、亡くなった人を土埋する際、すでに埋められた他の人の骨が出てきても気にしません。(日本だと祟りが起きそうですよね…。南無阿弥陀仏…。)
また、埋めた後は、土を盛り、その上に花など飾り付けを行い、亡くなった人を供養します。墓石など立派なお墓はスリランカには存在しません。そして、時間が経てば、盛った土は平になり、飾り付けもなくなりただの更地に戻ります。もちろん、埋めた本人は場所などわかるはずもありません。
このように、スリランカでは、亡くなった人は、この世にいないものとして見ているため、墓地があってもないようなものなのです。
日本では信じられない話ですよね!しかし、なぜ同じ仏教のはずでありながら、日本には墓石をつくり、毎年お盆の時期に祖先の霊を祀る習慣があるのでしょうか?
それは、日本古来のアニミズム、そして仏教とは別のキリスト教なども渡来したことが大きな要因です。
4.日本に伝わる死後の世界…。
日本では、古来から身の周りのもの全てに神が宿っている「アニミズム」が信仰されてきました。そのため、病気や怪我で人が亡くなれば、何かの祟りだ呪いだと。その魂を供養しようとします。その逆で良いことがあれば、ご先祖の加護だ!、と思い感謝の気持ちでご先祖さまに祈りを捧げます。古くから日本では、スリランカとは違い、亡くなった人の魂の存在、または目に見えないものの存在を信じてきました。そこに、仏教やキリスト教が渡来し、日本人が信仰する死後の世界は融合を繰り返してきました。結果、魂は消えず、祈りを捧げることでご加護を得ることができる、また亡くなった魂は天国か地獄に行き、亡くなることはないなど、日本古来の文化、仏教、キリスト教などといったものの融合が受け継がれてきました。
スリランカでは仏教の原型に近い、亡くなった魂は消える思想が主です。しかし、日本では、亡くなった魂は消えず、この世と繋がっているといった思想が、死後の対する考えの違いを生み出していることを知りました。
5.まとめ
長くなってしまいましたが、スリランカと日本の死後の考え、価値観がここまで違うのは、お互いの国の歴史や文化が大きく影響していることが理由でありました!
おそらく、現地に行くことでまた新たな違いを感じると思います。それらを肌で感じることができることにワクワクしています。しかし、この違いを事前に知っておき、相手の国の文化をリスペクトする上でも、やってはいけないルールなどは学んでいきたいと思います!また、今回知らない国について調べていく中で、見つけた新たな発見や魅力が、私の好奇心につながりました。これからも、今学んでいるデザインの力を通して、周りの人々にもこの発見や魅力を伝えていきたいと思います。
Kazuma Endo
遠藤一馬
2002年9月7日生まれ。宮城県気仙沼市出身。
現在は、東北芸術工科大学で、グラフィックデザインについて学びながら、
社会的養護の中高生に向けたイベントや、
プロバスケットボールチームと連携したプロジェクトなどで、
デザインの力を活かし、活動している。
E.K
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