TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/インドの体験談:インド合宿体験談| 化けの皮が剥がれる
こんにちは!
インド年末年始合宿8期生のおきゃもんです!
まずはじめにインド合宿中に現地で本当にお世話になった柴田さんとともやさん、このプログラムを紹介してくださった菊地さん、ならびにサポートしてくださった全てのタイモブ関係者の皆さまに感謝の言葉を伝えさせていただきます。
インド合宿の詳細はみんなが書いてくれた通りです!
本当にオススメのプログラムです!
同じことを書いてしまいそうなので、今回は僕が感じたことをひたすら書くことにしました。
僕がインド合宿の存在を知ったのは今から約2年前のことでした。
大学2年生の冬休みを利用して僕はタイモブで香港にインターンしてました。
渡航前のブログについては以下のURLからご覧ください (^ ^)
https://www.tigermov.com/blog/detail/566
当時はインドなんて絶対に行きたくないと思っていました。香港滞在中にタイモブ代表の菊地さんとお会いする機会があり、インドをおすすめしてもったのですが、はっきりと断ったことは今でも鮮明に覚えています。
あれから2年の時が経ち、大学で所属していた体育会陸上競技部や就職活動を終えた僕は暇になりました。
何かしたいなって考えたときに僕は「インド合宿」の存在を思い出しました。
これしかない! と思い、即断で渡航を決めました。
2年前は絶対に嫌やと思ってたのに、人生本当に何があるか分からないですね!
②インド合宿の目的・目標
インド合宿の目標は以下の二点でした。
「自身の未来予想図が自分の中で明確に描けている」
「インドから帰りたくないと思うくらい向き合い、楽しむ」
実現するための手段として、行動を「増やす」こと、目の前の出来事を「否定しない」ことを掲げてインドに乗り込みました。
(ホテルの朝ごはん。毎日食べた。みんなと何気なくおしゃべりできるこの時間が最高に楽しかった!)
インド合宿集合日は12月25日でした。
そう、待ちに待ったクリスマス!
僕は22年間生きていて初めてサンタさんを見ることができました!
将来子どもができたらサンタさんはバンガロールにいるよって言おうかな。
翌26日からプログラムが本格的にスタート!
この日の夜に僕はともやさんと面談をしました。
メインで話した内容は次の通りです。
「未来予想図を描く必要性が僕には分かりません」
いやお前何しにインドに来たんやって話ですよね。
未来のことを考えるのではなく、目の前の出来事に全力で取り組むことで未来は見えてくる、柴田さんが開会式で話してくれたジョブスの点の話はまさにそのことを伝えようとしているじゃないか。だから自分の考えは間違っていないと考え込んでいました。
「未来のことを描きたくない。」
今思えばそれは不安定な未来のことを考えるのは怖いから目の前のことを考えていることにしておこう、そういう風に思っていたように思います。
その日の面談は上の内容について、初対面でしたがともやさんと意見交換をしっかりできて、改めてインド合宿楽しみやな〜と思いながら寝ました。
年内のプログラムは主に企業訪問とグループワークでした。
この期間で僕はみんなと違って「成長」するのではなく「後退」してしまいました。
年内最後の朝礼では「5才の男の子になる!」って宣言してます。どんだけ後退しとるんや、自分。
最初のきっかけは2日目の柴田さんとの面談でした。
自分の未来予想図について話しました。未来について描くつもりはないって昨日ともやさんの前で言ったのに、柴田さんの前では模範解答のようなこと答えないといけないとか勝手に考えてしまい、それっぽいことを言ってました。めちゃくちゃ怒られるやろなって思って身構えてたら
「別にいいんじゃない」
って言われ、そのままじゃあ年明けの個人ワークでは旅行関係の営業してみようかってアドバイスをいただきました。
僕の中では
「???」
となるわけです。明らかに薄っぺらい内容の未来予想図のはずなのに、こんな感じでOKなのかと。
「後退」への道は加速していきます。
2日目以降、僕の部屋には本当にたくさんの仲間が来てくれました。まじ賑やかで楽しかった。
部屋で僕は仲間のいろんな悩みを聞いて、4年生として貢献しなきゃと、本気で一緒に考えてアドバイスをしていました。次の日の朝礼でアドバイス内容の一部を宣言したり、実践してるところを見てみんなの「成長」を実感するのが嬉しくて仕方なかったです。
みんなへのアドバイスをしていると自然と自分の未来について考える時間はなくなりました。
ただ、これも自分への言い訳でした。
自分は仲間のために時間を費やしている、だから自分の未来を考える時間がなくて良いのだと。自分の人生は自己犠牲で他者に貢献することなのだと、自分のことはこれ以上考えなくて良いのだと。みんなの幸せが自分より大事と。
とにかく未来について考えることから逃げていました。
「後退」はまだまだ続きます。
グループワークではリーダーシップを発揮できませんでした。また、今までの人生で結果にこだわったことがほとんど無かったので1位になれなかったこともあっさりと受け入れていました。一つだけ、自分のせいでグループの2人が悔しがっていることへの申し訳なさだけは鮮明に覚えています。
そしてふと思います。
今回のグループワークで発揮できた自分の価値ってなんやったんかな。
気づけば僕は自分を完全に見失っていました。
12月30日。この日を僕は絶対に忘れません。
中間発表はとりあえずよく分からないこと言ってました。インドに来る前に持っていた自分の信念や思いとはかけ離れた内容を話していました。そしてその日の深夜2時。僕はともやさんと面談をしました。
「おきゃもん、どうしたん??」
「初日に面談したときの気持ちはどこに行ったの??」
ともやさんと向かい合い、初めにこう言われました。
自分を見失ってはいたものの、プログラムには取り組んでいたつもりだったので、心配されたことに驚いたことを覚えています。そしてその時初めて気づきました。
自分のことすら騙して、自分を正当化して、まわりの期待にうわべだけで応えようとしていること。
本当の自分はどこに行ったのか。
そもそもどれが本当の自分だったのか。
訳が分からなくなって、でもそうやって生きてきた自分が情けなくなってきて、そしたら急に頭の中にいろんなお世話になった人の顔が思い浮かんできて、何も応えられていなかったことに気づいてしまって、気づけばともやさんの前で下向いて号泣してました。
初めて心の底から悔しさを感じました。部活でも試験勉強でも感じたことの無い感情でした。
ふと前向いたらともやさんも泣いていた。
「おきゃもんがそうやって悩んでたことに気づけなくてごめん」
ともやさん。それは反則ですよ。全部僕がわざと隠して生きてきた自己責任なんですよ。
この一言でとにかく自分が情けなくなってしまって涙が止まらなかった。
泣くと人はスッキリするみたいです。
少ししたら心の中が雨上がりの快晴のような景色に変わりました。天気の子みたいな感じ。
なんか吹っ切れました! と今後の方向性も一切示さない謎の宣言をして、年内最後の面談を終えました。
ともやさん、あの夜は本当にご迷惑おかけしました。でもあの日があったから今の僕がいると思っています。
(大晦日に訪れたジャイナ教の聖地。宗教ってほんまに奥深いなあって思いました)
合宿後半戦は個人ワークを各自が行いました。全力で号泣して、改めてスタート地点に立ったものの、何をしようか悩んでいました。
最終的には柴田さんとの面談で勧められていた営業活動を行うことにしました。営業活動をすれば何か新たなきっかけをつかむことができるかもしれない。ともやさんの前で涙を流してから自分はきっと新たな一歩を踏み出すことができる人間に変わることができたはずだ。そう思い、3日間を過ごしました。
3日間の営業の結果、合計159件を回って獲得件数は0件。自分の現実から逃げることを選択した末に得られた現実でした。
一度ついてしまった悪い癖は涙ひとつでは洗い流せないようで、ここでも自分を正当化させてよく頑張ったと勝手に思い込んでいました。1件も取れなかったことも悔しくなかった。今思えばなんというぬるま湯思考。
その夜、柴田さんと最後の面談を行いました。
「おきゃもんは認めて欲しいって思いを前面に出してくるよね」
「全部自分の都合よく解釈しているから、アウェーの環境ではめちゃくちゃ弱そうだよね」
「自信の無さを虚勢で隠そうとしている」
「言動よりも行動で引っ張ることのできる人間の方がかっこいい。今のおきゃもんはとにかくダサい」
「借り物の言葉を使うな。自分の言葉で伝えろ」
自分の中で無理やり隠していた感情を完膚なきまでにあらわにしていただきました。
同時にアドバイスも一言だけいただきました。
「目標に向かってシンプルに埋めていくだけ」
抽象度高すぎますよ、柴田さん。フルボッコにされて思考が停止している僕には意味が分かりませんでした。でも抽象度の高かったアドバイスだったからこそ、僕はこれからも考え続けなければいけないと思っています。具体的ならアドバイスだと、今までと変わらず柴田さんの考えた僕の人生を歩むことになっただろうから。
未来予想図の最終発表は4ヶ月先のことだけを話しました。現在の自分を振り返る必要があることに気づいた僕はみんなみたいに未来のことを語るだけの余裕がなかったからです。
新たな自分を作り上げる、そのために就職するまでの4ヶ月間を一つの区切りとして、自分自身に新たな行動指針を実現することを課しました。
以下が僕の行動指針です。
僕はこのインド合宿で自分の持っていた価値観がいかに他人の意思が反映されたり、取り繕った自分で行なっていたかがよく分かりました。
岡本壮太という人間を再構築するため、僕は上記の行動指針を達成する必要があります。
当たり前のことだらけを宣言したつもりですが、これらを継続することは予想以上に難しい。それだけ自分はまだまだ自分自身がどんな人間であると説明ができない、はっきりした信念の無い未熟な存在であると痛感しています。
僕の場合、このインド合宿を通しても未来は結局分かりませんでした。でもそれが悪いことだとは今も思っていません。これは別に未来のことを考えることが怖いから逃げている訳ではありません。むしろ目の前のことにすら真剣に取り組めていない未熟な自分に出会え、逃げることなく真剣に向き合うきっかけを得られたと思っています。
上の行動指針が当たり前のようにできたとき、未来は自然と示されているに違いないと信じています。
まずは自分の弱さを素直に認める。
最高の合宿でした。
おきゃもん@香港
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