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インド合宿体験談|高校生がインドで学んだこと

ハルト
  • 2020/01/23 00:00
  • インド
  • インターン後

こんにちは!インド合宿八期生の中で唯一の高校生、茗溪学園高等学校2年の宮嶋遥音(はると)です。

 

 

今回は高校生の僕がインドでの2週間で何を感じ、何を学んだのかを書き綴っていきたいと思います。最初に言います、めちゃ長いです。時間あるときに最後までゆっくり読んでくれたら嬉しいです。

 

 

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(1day tripではジャイナ教の聖地に行きました!)

 

 

参加した理由

 

 

まず、高校生の僕がどうしてクリスマスもお正月もインドで過ごすこの合宿に参加を決意したのか。笑       

 

 

遡ること6年前、小学5年生の頃でした。将来の夢を、授業参観の日にクラスメイトと親の前で発表するという授業があったんです。

 

 

そこで人生で初めて、真剣に自分が将来何をしたいの考えたときに、親が会社経営をしていることもあり、サラリーマンのように誰かの下について仕事をするのは嫌だ!!!!と強く思ったのを今でも鮮明に覚えています。

 

 

そして発表では、僕は将来サラリーマンにはなりません。社長になって自分の会社を経営します!とみんなの前で宣言しました。

 

 

ただ、小学5年生の自分には会社を持つところまでは決まったものの、どのような会社をやりたいかは決まっていませんでした。

 

 

そして時は流れ、僕が高校1年の時の学校のプログラムで、1年間かけて日本とフィンランドの教育を研究して論文を執筆しました。その際に、日本の教育を研究するうちに、現在の日本の教育の問題点を知り強い危機感を覚えました。

 

 

その経験から自分で教育機関を経営して、日々変化し続けるこの世界で、将来世界で通用する人材を育てたいと思い、教育関係の会社を経営することを決意しました。

 

 

それからは、4歳の頃から続けているダンスとそろばんと並行しながら、週末は親の知り合いの経営者に話を伺いに行ったり、セミナーや講演会に足を運んだりしていました。

 

 

そして、高2の冬になり自分の進路について考えていた時に、今自分が属しているコミュニティは本当に楽しくて、心の底から学校生活エンジョイしてるって思えるけど、“楽しい”からのその先に何も生まれていない、ってことに気づいたんです。

 

 

周りとは違って自分が将来やりたいことが定まっているのに、“楽しい”だけのコミュニティに属しているのは、少しもったいないなと思っていたところに、親からこのプログラムを紹介されました。紹介されたときは、参加を即決するくらいこのプログラムに魅力を感じました。(内心クリスマスに女子と遊べないのは少し戸惑ったけど、笑)

 

  

そして、クリスマスもお正月もインドで過ごす、という良い意味でぶっ飛んだ考えを持った人たちに会えるのを心から楽しみにしていました!!笑

 

 

 

グループワーク

 

 

インドに着いて数日間企業研修を行った後に、グループワークが待っていました。当日の朝まで、お題もチームメンバーもわからない。分かっているのは、優勝したらご褒美にメンターの柴田さんに美味しいイタリアンに連れていってもらえることだけ。笑

 

 

前日の夜は、メンバー誰だろう?お題なんだろう?果たしてうまくいくのか?

 

かなり、そわそわしていたと思います。笑

 

 

いよいよ迎えたグループワーク当日の朝。

 

 

お題は『バンガロールの未来予想図を描け』

 

最初は、なんだこの抽象的なテーマは(笑)と困惑しました。

 

 

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そして、メンバーは自分たちのところだけ4人で

 

 

左がいわお:頭脳明晰、声がでかい、自分にとっては兄貴分

 

奥がたかほ:落ち着き方が半端ない、しゃべり方が心地よい、人よりも一歩引いて俯瞰的な視点で物事を捉える

 

手前がしのぴー:朝礼・夕礼はいつだって一番に発表、知識量がとてつもない、少し癖がある(いい意味)

 

 右が自分です!!

 

 

チーム名は強気に“No.1”に決定!!!

 

 

グループワークが開始して、多くのグループがすぐにフィールドワークに出発する中で、自分たちのグループは、部屋に戻り作戦会議をしました。

 

 

そこで、教育、IT、インフラの3つの軸が候補に挙がり、昼からインフラの視察に向かいました。悪臭漂うスラム街やごみで溢れ返った川や湖を目の当たりにし、わかっていたはずなのに、日本とのインフラの整備具合の差に驚愕しました笑

 

やっぱり、自分の目で見て肌で感じることが大事!!

 

 

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(ハラスルという地域の湖?的なとこ!!めちゃ汚いです笑)

 

 

そして、調査を進めていくうちにある仮説が浮かんできました。

 

 

『インド人ってこのインフラの現状に不満持っていないんじゃね?』

 

 

バンガロールのより良い未来を描くには、インフラの整備が必須だと思って調査を進めてきた僕たちは、ここで壁にぶち当たりました。

 

 

これに気づいたときには、すでに1日目の夕礼の時間が迫ってきていたので、ひとまず夕礼に出席することに。

 

 

そして、夕礼後は食事の時間を惜しんですぐに近くのモールにインタビュー開始。

 

 

『あなたは今のインフラに満足していますか?』

 

 

そう聞いたところ、圧倒的多数の人が

 

 

『満足している、何も不満はない。』と答えました笑

 

 

その時、やっぱりね(笑)と思うと同時に、まじか!!1日目かなり出遅れてしまったぞ!!オーマイガー!という焦りがチームの中には芽生えました。

 

 

その夜の会議で、明日からは教育とITに焦点を当てて調査する方針が決まりました。そして調査をしていく中で感じた、インド人の家族に対する思いの深さを取り入れて、

 

 

しのぴーから企業内学校というアイディアが出ました。

 

 

これは、IT企業に学校を併設することで、社員は子どもと過ごす時間が増え、子どもは現役のエンジニアから、リアリティのあるより実践的なIT教育を受けることができるというものです。それに加えて、企業としては将来有望な人材の確保にも繋がるというメリットがあります。

 

 

この案を軸に2日目はデータ収集やポスター作製をすることに決定。聞き込みする内容や具体的な行動予定を夜通し練りました。(僕はすぐに寝てしまったようです。3人ともありがとう笑)

 

 

実は1日目の夜は個人的にかなり落ち込んでいました。小学校の頃から、学校ではリーダー的ポジションで、現在も学校のイベントのクラス代表や委員会の委員長を務めています。けど、グループにはリーダー格の6歳年上のいわおがいて、どんどんアイディアを出してくるしのぴーや圧倒的な落ち着きから冷静沈着な意見を出す高穂の3人を前にして、誰かが出した意見に対して、意見を言うだけの積極性に欠ける圧倒的受け身の姿勢だった自分が嫌でした。自分が取るべきポジションが分からずに、チームに対して大した価値を提供できなかった・・・

 

 

このままではいけない。そう強く思ったと同時に、明日からグループの中でどういうポジションを取ればいいのか悩みました。

 

 

考えてるうちに、当たり前なようで忘れていたことを思い出しました。

 

そうです、僕は17歳なのです。笑

 

周りは、22歳、23歳でとても成熟した考えを持っているけど、17歳の視点はないんだ。それが自分の唯一無二の価値でもあるんだ。明日は、このフレッシュさを武器にどんどん自分から意見を発信していこう!!!いぇい!!

 

 

もやもやしていたものが吹っ切れた気がしました。

 

 

2日目は、朝から昼すぎまで本当にニーズがあるのか検証するためにひたすら聞き込み。

 

ニーズがあると判明した後は、18時の発表本番までひたすらポスター作製and発表の練習。

 

ポスターの書き方を提案したり、聞き込みエリアや方法を提案したり、1日目の反省を生かしてグループに対してバリューを提供出来たと思います。

 

 

発表本番では多少ハプニングが発生しながらも、なんとかやり通しました。

 

 

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(ポスター作製中!時間との勝負でした!!)

 

 

そして、結果は優勝!!チーム名に恥じない結果で良かったです。

 

さらに、インド合宿史上初の2チーム同時優勝!!

 

もう1つのひまわりのチームの発表までのプロセスは他を寄せ付けない圧倒的なものだったと思います。(詳細はひまわりのブログに書いてあります。)

 

 

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 (こんなポスターを作りました。なんか写っててすみません笑)

 

そして、ディナーも最高!!インド料理には飽きていたところだったので、絶品イタリアンで一気に回復したと思います。なにより、みんなの話が面白い!!最高の空間でした。

 

これで、無事に最高の形でグループワーク終了!といきたいところでしたが反省点もあります。

 

 

僕たちのグループは、すぐに事業化できそうなくらいのリアリティがある案だとメンターのお2人から支持を得ていたのですが、オーディエンスからの得票数はわずかに2票(笑)

 

 

対して、ひまわりのグループはオーディエンスからの得票数No.1。圧倒的支持率でした。

 

(これが史上初の2チーム同時優勝が起きた理由です。笑)

 

 

 

アイディア自体が良くても、それが伝わらなければ意味がないんだなと反省しました。

 

 

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(ご褒美ディナーにて!!イタリアン最高やね!!)

 

 

 

中間発表

 

 

グループワークが終わった次の日。未来予想図の中間発表がありました。

本当に鬼畜で怒涛のスケジュールですよね。笑 

さらに、中間発表がいまいちな人は次の日の1day tripに参加せず、ホテルに残って再考してもらうとトモヤさんから聞いて、気が引き締まりました。

 

中間発表では、

 

 

僕の周りでは、自分のしたいことがわからない、夢がない人が多すぎる。これはとっても大きな問題だと思う。だから、この問題を解決するために、幼児教育の機関を経営する!!28歳で起業して、世界を股にかけて活躍する人材を育成したい。と発表しました。

 

 

メンターの方からは発表自体は称賛され、無事に中間発表を終えました。

 

 

 

しかしこのときの自分はまだ、最終発表が大きな変化をすることは知らないんです。笑

 

 

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(中間発表の次の日のお楽しみ1day trip!!中間がうまくいったので1日心から楽しめました!!)

 

 

 

個人ワーク

 

 

僕は3日間の個人ワークで、様々な教育機関に訪問して色々な人にインタビューしました。

 

 

富裕層が通うインターナショナルスクール、公立小学校、私立幼稚園、いくつかのモールでインタビューを実施してきました。

 

 

そこでは、IT教育が5歳から取り入れられていたり、12歳の女の子が指数関数を勉強していたり・・・いい意味で驚きの連続でした!!

 

 

しかし、経済力から生まれる教育格差を目の当たりにしたのもまた事実。

 

 

富裕層の子どもは、インターナショナルスクールに行ってるから、英語ペラペラだし小さい頃から学校とは別にプログラミングスクールにも通ってる。その子たちは、教養があるので、将来はプログラマーや医者になる。まるで、お金持ちの再生産。

 

 

一方で、授業がヒンドゥー語の公立の小学校に通う所得の低い家庭の子たちは、そもそも英語が喋れない。そして、インドでは英語の能力がないと、医者やエンジニアなどの高給の職業にはつけない。だから、低賃金の仕事をして貧困に陥るという負の連鎖が起きている。

 

 

分かっていたことなのに、どこか悔しい。どうにかして変えたい。

 

 

そんなことを思いながら3日間終了。3日間で4つの教育機関、約250人にインタビューをしてきました。

 

 

個人ワークの真面目な面を書きましたが、もちろん楽しいこともしましたよ!笑

 

 

UB Cityという富裕層向けのモールで、日陰に座っていた美人三姉妹に声をかけて、ランチを一緒に食べて、その後にお茶をしました笑(もちろん教育のことも話しました笑)

 

 

柴田さんに教わった、ナンパ必勝法が功を奏しました!いぇい!!笑

 

 

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(美人三姉妹!日本では2020はねずみの年なんだ!って話したら、このフィルターに興味津々でした!)

 

 

 

 

最終発表

 

 

そして、満を持して迎えた未来予想図の最終発表。

 

個人ワークを経て、自分の中ではある程度固まっていたので、緊張することなく発表しました。

 

 

最終発表では、

 

 

『世界を股にかけて活躍する人材の育成』をテーマにした幼児教育機関を経営。

 

 

将来自分が何をしたいのか。何に命をかけて魂を燃やして、死んでいきたいのかが分かっていることが大事なんだ。

 

そのためには、自分が何者なのかを知ることが大事。だから、幼少期から自分や他人と向き合い、コミュニケーションを取れる環境を作りたいんだ。そして、たくさんの経験を積ませて自信をつけさせ、日々変化し続けるこの世界で活躍するために、変化を恐れない人になってほしい。

 

自分が育てたい生徒像を語りました。

 

 

話が少し戻ります。

 

実は、この最終発表の大枠は2日目にすでに固まっていたのですが、その時にふとあることに気づきました。

 

あれ??もしかして、俺の母親ってこんな感じの教育理念の会社を経営してなかったっけ??

 

 

冒頭にも書きましたが、僕の母親は会社経営をしています。両親はとても忙しく、僕も多忙なため、最後に家族全員で食事をした記憶がない、母親の手料理を食べた記憶がない、といった具合に、両親との関わりがとてつもなく薄いんです。

 

 

だから、母親が教育関係の会社を経営していることは知ってても、詳しい内容まではあまり知りませんでした。

 

 

ともやさんとの面談でそのことを話すと、一緒に親の会社のホームページを見ることになりました。

初めて見た率直な感想は、

 

 

『いや、母親と自分がインド合宿で考えていること全部一緒じゃん!隅から隅まで、教育理念一緒じゃん!!親とこんなこと話したことなかったのに、不思議だし怖い!』

 

 

この日初めて、親の会社を継ぐという選択肢が自分の中に出てきました。でも、最初は全然受け入れられなかった。だって、自分の会社を持ちたいと思った11歳のあの日から、ずっと起業するっていう手段しか頭になかった。あの日からの6年間が、1/2のお正月にフワッて崩れていったんです。悩みました。とてつもなく考えました。

 

 

そこで、原点に帰って考えてみると、自分は会社を持ちたいって思ったんだ。起業したいと思ったわけではない。って気づいたのと同時に、親の会社を継ぐというのが自分の中でしっくりきました。潜在的に刷り込まれていたんですかね??親子の神秘だ!笑

 

 

そして、

中間発表では起業するって言ったけど、こういう経緯で親の会社を継ぐことにしました!その器になるために、大学在学中は、海外の教育機関でインターンしたり、興味があることに全力でトライします!とみんなに宣言しました。

 

 

そして、社長になってもそのポジションであぐらをかかずに、学び続けて変化を恐れず、時代の波を乗りこなす、そんな人物になりたい。

 

その宣言で最終発表を締めました。

 

 

メンターのお2人からは、

 

 

会社は社長の決めた天井以上には大きくならない。どんどん色々な経験を積んで器の大きい人間になって、天井を高くしていってほしい。インド合宿では、良い価値をコミュニティに提供出来ていたと思う。今後の活躍に期待しているよ。とお言葉を頂きました。この言葉を胸に刻んで、精進したいと思います。

 

 

 

最後に

 

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

 

これを読んでる人たちへ。このプログラムに絶対に参加した方がいいです!本気でそう思います。少しでも興味があって迷っている人は参加して!!!!

 

 

特に、高校生でこれを読んでる人、もしくはその親御さん。絶対に参加してください。高校生でこのプログラムに出会えたことはラッキーです。自分の夢があり、優秀な大学生と出会えることだけでも価値はあります。僕は、こんなに意識高い人たちが集まるコミュニティに属したのは初めてです。21人全員から多くのことを学びました。

 

 

受験勉強がある!宿題が終わらない!クリスマスは彼女と遊びたい!年末はガキ使見たい!!色々と言いたいのは分かりますが、やらない言い訳を見つけるのは簡単です。そんなこと今すぐに忘れてください。

 

 

僕だって、帰国した2日後に定期テストがありました。1ミリも勉強してないので、もちろん普段と比べて点数は落ちました。しかし、テストの点を犠牲にしてでも参加する価値はありました。なんといっても僕は学年の誰よりも、有意義な冬休みを過ごした自信があります。

 

 

この合宿に参加すれば、成長するチャンスはもらえます。後は、行動に移してチャンスを掴むのみです。インドに行くのがゴールではなく、そこで何をするかです。

 

 

 

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(最終日!みんなと別れたくなかったし帰りたくなかった。)

 

 

柴田さん、ともやさん、8期生の21人最高でした。最年少の僕を年齢関係なく対等に接してくれたし、たくさんの刺激をくれました。インドで過ごしたこの2週間は、自分にとってかけがえのない忘れられない時間です。大好きな先輩が23人増えました!!ありがとうございました。

ハルト

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