タイモブでは、これまで1,600名以上の方が世界へ挑戦し、今この瞬間も世界中で活躍しています。
ー誰かの挑戦は、誰かの挑戦になるー
ということで、世界中で様々な活躍をするタイモブ生を紹介し、切磋琢磨するきっかけを生むべく、世界中で奮闘する方々の中からタイモブMVPを選出させて頂いています。
記念すべき「第7回タイモブMVP」は、・・・
ミャンマーの人材紹介会社でインターンをした、棚澤奈菜さんです。
【棚澤奈菜さんプロフィール】
・東京外国語大学ビルマ語専攻
・ワンダーフォーゲル部部長
・趣味は編み物
ここからは、見事「第7回タイモブMVP」に選ばれた、棚澤さんのインタビューをお届けします。
ー海外インターンへ挑戦した経緯を教えてください
東京外国語大学ビルマ語専攻に所属していて 、入学してから2年間はビルマ語を学び、ミャンマーについて勉強してきました。
大学では、3年生になると1年休学して留学するかそのまま大学で学ぶことが多いので、私もどうするか考えていました。
ミャンマーにはインターンに行く前に3回短期滞在した経験があり、ミャンマーは自分の領域だという意識があったのですが、就活や将来のことを考えるようになると、大学で何やったのと聞かれて「ミャンマーです。」「そうですか。」で終ってしまう気がして、何かしたいと思ったのです。
そして、ミャンマーで大学に通うことより実際働くことに関心があり、今後就職するので働く経験をしたいと思い、今と将来がうまく結びつく海外インターンを選択しました。
海外インターンに行くことは、結構迷いました。おそらく半年くらいは考えたと思います。
今まで短期留学しかしたことがなく、親の反対があったことも原因です。4ヶ月かけて、私がミャンマーに行くべき10の理由を2回プレゼンで親に説明し、海外インターンに行くことに賛成してもらい渡航を決めました。
ーインターン先での業務内容を教えてください
8ヶ月間、ミャンマーの日系企業向けの人材紹介事業でインターンをしました。仕事をした部署は、私の他はミャンマー人でした。
最初は、ジョブポータルサイトに掲載いただく企業の新規開拓営業を担当しました。また、日本人がリモートでポータルサイトのシステムを作っていたので、日本人責任者の意向を現地のミャンマースタッフに伝える仕事も担っていました。
業務に慣れて、次第に新規営業開拓から、徐々に人材紹介の営業にシフトしていきました。現地の日系企業のニーズを把握しに行く営業です。
ーインターンでの苦労はありましたか
営業していくうちに言語のハンデを感じました。対面だと困らなかったのですが、テレアポは難航しました。正直言って、飛び込み営業の方が効率が良かったです。
珍しかったのか、日本人がミャンマー語で営業していたら話を聞いてくれて契約も取れました。しかし、契約が取れてもアフターフォローの電話が難しく、そこはミャンマー人スタッフに任せて分業しました。
また、自分が日本人であるという価値を提供できていると感じることができず、次第に、これでいいのかと疑問を感じるようになりました。
自分で考えた結果、日本企業に向けて営業する方が、自分が日本人であるということを活かせるのではないかとい、自発的に日系企業にアポを取り始めて、人材紹介の営業をするようになりました。
最初はうまくいいきませんでしたが、社長がそれを見てくれていて、人材紹介メインの仕事に異動になりました。
異動したのはいいもの、日系企業にコネクションもなく、営業先を見つけることに苦労しました。
待っていても何も変わらないので、ミャンマーの日本人コミュニティーにどんどん参加し、名刺交換をしてどんどん知り合いを増やていきました。
最初は全然上手くいかなくて心が折れそうでしたが、社内のアドバイザーの方に丁寧な指導と同行をしてもらい、動き出したら、現地の日本人コミュニティーでどんどん人を紹介してくださり、ビジネスチャンスが生まれました。
その頃には、苦手としていたテレアポも次第に上手くなっていきました。場数を踏んで経験を積み、前の経験を振り返り、改善し続けたらテレアポの成功率も格段に上がり、契約に繋げることができるようになりました。
ー業務以外で印象に残っていることはありますか
毎日いろんな人に会えることがおもしろかったです。色んな企業の社長や人事担当の人と話すことができる仕事でよかったと思います。
一方、文化の違いから、ミャンマー人と一緒に働くのは大変と感じました。ミャンマー人は、シャイで中々話しができず、仲良くなるまで時間がかかりました。
しかし、一旦仲良くなると非常にフレンドリーで、社員旅行、映画、水かけ祭りに参加、山登り、バトミントンなどを一緒に楽しめました。
ーミャンマーインターン後に挑戦していることはありますか
ミャンマーで自分で足りていないと感じた英語の勉強をしています。
また、私は元々ミャンマー専攻なのですが、今改めてミャンマーの勉強をしています。実際に、現地で働いてみてミャンマーについてまだまだ知らないことがあると思ったからです。
私は、将来は東南アジアに関わる仕事がしたいと思っています。日本人が関わってる東南アジアの事業について勉強したいです。
ー海外インターンに迷っている人にアドバイスをお願いします
私は片道切符を買ってミャンマーに渡航したので、行きの飛行機が離陸した時に不安で涙が出た経験があります。
なので、海外インターンに迷っている人の気持ちも分かります。
でも、行って辛くて泣いた日もあったけど、それを乗り越えられてめちゃくちゃ強くなれたと感じます。そして、自分の決断は間違ってなかったという自信があります。
今やっていることと将来を繋げたいという思いがあり、それを達成できたと思います。貴重な経験ができて、楽しい思い出もたくさんできました。
海外インターンは、正直、行ってみなければわからないです。粘り強く頑張る気持ちがあれば、インターンに参加する人の一生の糧になると思います。
ーインタビューを終えて
母国語以外で営業を行ったり、契約を成立させることが、簡単なことではないということは、想像するだけでも分かります。
彼女の凄さは上手くいかなくても諦めなかったこと、そして自ら考えて行動したことだと思います。海外で自ら人脈を広げ、ビジネスチャンスを掴むというのは簡単なことではなかったはずです。
しかし、彼女は「動かなかったら、何も変わらないから。」と言います。
海外インターンで成功するのに必要なのは、この行動力なのではないでしょうか。
海外インターンを経て”強くなれた”と語ってくれた、棚澤さん。今後の挑戦も応援しています。
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(2019年10月11日公開)
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