TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/フィリピンの体験談:フィリピンにスラム街なんてあるの?
はじめまして。2024年3月からフィリピン・セブで半年間インターンさせていただくHonokaです。
私が参加するインターンは、セブ島の貧困層の子供たちを教育面からサポートするインターンです。このことを家族や友人に話すと、「セブ島にスラム街なんてあるの?」といった声を多く耳にします。実際に私も、このインターンを知るまではセブ島といえば青い海ときれいな観光地、バカンスのような語学留学といったイメージを持っていました。しかし、近年、経済的に急成長を遂げ人気の観光地であるセブ島にも、ごみを漁り生計を立てているような子供たちが存在するのです。
セブ島の代表的なスラム街「ロレガ地区」
ロレガ地区とは、日本の番組でも紹介され「墓地スラム」として有名です。場所はセブ島の中心地にあり、観光地としても有名な大型ショッピングモールのすぐ近くにあります。
ここでは、貧しい人々はベニヤ板でつくられた小さな小屋に住んでいます。両親ともに定職を持っておらず。1日三食の食事をとることすらできない家庭も多くあります。
フィリピンでスラム街ができる理由
フィリピンではなぜスラム街ができるのでしょうか。
理由は、急激な経済発展により経済格差が大きくなっているからです。華やかな経済発展の利益は富裕層にいき、その一方で貧困層は徐々に住む場所も奪われていきます。フィリピンで安定した職業に就くためには学校教育を受ける必要がありますが、貧困層の子供たちは労働を強いられ学校に通うこともできません。
地方では日銭を稼ぐことが難しいため、貧困層の人々は都市部に移住してきます。そうしてスラム街が形成されるのです。
学校教育を受けていない子供たちは貧困から抜け出すことができなくなり、食べ物を得て命をつなぐことに必死になるほかありません。当然なりたい職業を夢見ることすらできなくなります。
貧困層の生活の質を向上させるためには?
どうすれば貧困層に生まれた子供たちは貧困から抜け出すことができるのでしょうか。
大切なのは、教育であるといえます。
貧困から抜け出すには安定した収入を得られる職に就く必要があります。そして、安定した職に就くには読み書きなどの基礎的な学力が必須です。読み書きさえできていれば、現地でなくとも海外に出稼ぎに行くことも可能となります。
そのほかには、安定した食糧の供給が必要です。たとえ教育の機会があっても、子供たちは日々食べ物を得るための労働に時間を奪われているからです。まずは子供たちを労働から解放する必要があります。
ここまでセブ島の貧困層やスラムについて書いてきましたが、私はまだこの目でスラム街を見たことはありません。実際にそこに住む人々に会って話をさせてもらうことで学ぶこともたくさんあると思います。3月からのインターンで、新しい発見がたくさんあると思いますので、また次の機会に書いてみようと思います。
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