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「自分を変えたい。」~飛び込んだ先で見えたもの、感じたこと~

たろう@ジョージア&ラオス
  • 2024/10/23 17:39
  • ジョージア
  • 企画・マーケティング
  • インターン後

今回、私は、ラオスとジョージアで日本の商品を輸入販売する小売店で約3か月間のインターンシップに参加しました。

 

 

 「ん、ラオスとジョージア?2か国?」

と思った方もいらっしゃると思いますが、そうです。2か国です。2か国でインターンすることになった経緯は後述します。今回、2か国でインターンをしたからこそ感じることもあったので、それに関してもタイモブログに残したいと思います。

 

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1)インターンシップの目的、挑戦した理由

 

 一番大きかったのは、「自分を変えたい。」という思いでした。

 

 

 私はこれまでの大学生活で学内外の様々な活動に積極的に取り組み、自分なりに一生懸命過ごしました。いわゆる「意識高い系」と言うのでしょうか。サークルや学生団体の活動などに積極的に取り組み、がむしゃらに日々を送っていました。でも、今振り返れば、僕はずっと何かに追われるように走り続けていました。楽しむことも忘れて走り続けて、僕はカラカラでした。

 

 

 自分は頑張っているつもりだけど、なんか違う。やりたくて始めたはずなのに、気づけばどこか苦しい。周りが輝いて見える。

 

 このまま卒業していいのか。いや、嫌だ。

新しい環境で新しい自分になりたい。

 

「やらなければならない」ではなくて「やりたい」を。自分のやりたかったことをやろう。

 

 

そう思って、海外インターンの参加を決めました。

 

 

行き先はジョージアにある日本商品の小売店。ジョージアを選んだ理由は、「自分が想像のつかない場所に行きたかった」から。当時は、「ジョージア?どこ?アメリカ?」くらいの認識でした。笑)そしてジョージアで「まだ知られていない日本の魅力を広めたい」そう思って、今回のインターン先を選びました。

 

 それで4月からジョージアに行くことが決まったのですが、私が行く時期にジョージア店のオーナー(日本人)がジョージアに来れないことが判明。(笑)そのため、ジョージアに行く前に一か月本店があるラオスに行くことになりました。

 

 

 

2)インターンシップで実施したこと、実績

 

さて、私のインターン生活が始まるのですが、ラオスでもジョージアでも具体的な指示があるわけではなく、自分で店舗を見て、必要なことを考えて実行しなければなりませんでした。

 

 

インターン(ハードモード)の始まりです。

 

 

 

 ラオスでは1か月という短い期間でしたので、「まずはラオスの空気感に慣れよう」なんて悠長なことは言ってられません。動きながら慣らしていくくらいのつもりで早速翌日から店内を観察し、マーケティング担当者(ラオス人)と活動内容を話し合いました。私は、「味や特徴、使い方が伝わっていないことが理由で手に取られない商品」と「賞味期限の管理が不十分であること」に着目し、その施策として試食イベントを実施しました。試食イベントでは、「店内の商品だけで作れること」、かつ「簡単であること」を意識してメニューを考え、手巻き寿司、カレーうどん、おにぎりをお客様の目の前で作ったり、パンやドリンクを試供してお客様に試してもらいました。

 

 結果、イベントを通して、ショッピングを楽しんでもらい、また、今まで知らなかった日本の商品の魅力を知ってもらえたと思います。

 

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 ラオスでの試食会の様子

 

続くジョージアでは2か月半活動しました。

 

ラオスから気持ち新たにジョージアに来てみるとラオス以上に想定外のことばかり。(「商品の入荷が予定日より3週間遅れる」とか「地域のイベントが直前に延期や中止になる」とか。「勘弁してぇ~~」って感じでした笑)当然、国が違えば、文化や風土も異なるので、ラオスの感覚で進めようとしてもうまくいきません。店舗自体もまだ新しいので、ジョージアの考え方や文化を学びながら活動する毎日でした。

 

 

ジョージアで取り組んだことは、主に商品情報の発信と顧客とのつながりの構築です。

 

商品情報の発信については、商品の使い方をまとめた動画や入荷や割引などの店内の情報をSNSで発信したり、店内のPOPを作成したりしました。店内での試食や周辺の日本人経営店と提携したイベントを実施しました。

また、唯一の日本人スタッフとして店内での接客に力を入れるだけでなく、店と地域の方々とのつながりを広げるために終業後は積極的に日本人経営店やコミュニティを訪問し、お店との接点になることを心掛けました。実際、そのつながりの中で、当店のことを応援してくれる方も多く、コラボイベントの開催やコラボメニューの開発が実現しました。

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ジョージアのコミュニティスペースを使って行ったお好み焼きイベント

 

 

3)インターンシップの目的は達成されたか、達成されたのであればその要因はなにか、逆に出来なかったのであればそれは何故か

 

 

 インターン生としての目的であった「日本の商品の魅力を広める」に関しては反省点が多いと感じています。というのも、結果を生むためには狭く深く狙いを絞って活動するべきだと思いますが、私の悪い癖で広く浅く活動してしまい、私の役割がぼやけてしまいました。それによって、自分個人としては活動のPDCAのサイクルがあまり回せず、また、現地スタッフとの関係においても、自分の役割が不明確になってしまい、チームとしての一体感を生むことはできなかったと感じています。それゆえに自分の積極性がかえって空回りし、意図せず他人に迷惑をかけてしまうということも多かったかなと思います。

 

 

 

4)インターンシップで得た事、価値観の変化は何か

 

 

一方、「自分を変えたい。」という根本の目的にはかなり近づいたと思います。

 

私は、海外インターンに参加して、自己理解自己受容がすごく深まりました。

 

今回の海外インターンでも今までの自分の悪い部分が出てしまうこともありましたが、自分にはそういう特性や傾向があることを改めて理解し、受け入れることができました。また、海外生活自体が初めてだった私にとっては、日々生きているだけでも挑戦や発見の連続でした。例えば、「英語で話しかけてみる」とか、「知らない場所まで行ってみる」といった些細なことでも小さな達成感や新しい発見があり、それが少しずつ自信につながりました。

 

 

また今回、意図せずラオスとジョージアという全く異なる2つの国で活動することになりましたが、様々なバックグラウンドを持つ方と出会い、交流したことは、間違いなく私の人生観にも大きな影響を与えました。

 

まだまだ発展途上にあるラオスでラオス人と一緒に生活することで、ラオスの「支え合って生きていくこと」「家族や身の回りの人への愛、感謝」を感じ、様々な国の占領下におかれ続け、最近まで戦争もしながらも、自分たちの文化を守り続けてきたジョージア人と交流して、「自分を大切にする考え方」や「自分のアイデンティティに対する誇りと強い意志」を感じました。

 

そんな刺激的な毎日の中で、一人過ごす夜には何度も自分と向き合いました。いろんな刺激を受けるからこそ、日本にいる時よりも深く自分と向き合うことができました。このインターン期間で私は完全に変わったかと言われるとそうではありませんが、自分らしく生きるヒントをたくさん得られたと思います。できない自分を否定するのではなく、「ダメな時だって、落ち込む時だってあるよね!」って自分を受け入れながら、これから過ごしていきたいと思っています。

 

 

 

5)最も楽しかったこと/辛かったこと

 

 

 現地の方と交流している時はいつも楽しかったですが、強いて言うならお昼休憩が一番楽しかったです。

 

ラオスにいるときは毎日誰かがお昼ご飯に誘ってくれて、バイク二人乗りでの後ろに乗って料理屋さんに連れて行ってくれました。また外出する時間がない時は一緒に住んでいたプットくんが料理を作ってくれて、その温かみが嬉しかったです。またジョージアではジョージア名物の大きなパンをみんなでちぎって分けて食べていました。時々、スタッフが自宅で作った料理を持ってきてくれることもあって、それもまた楽しみの一つでした。

 

それ以外でもインターン自体がお客様と直接接する仕事なので、日本では会えないような日本人や外国人と交流でき、その中でいろんな学びがありましたし、時にはまったく学びのないくだらない話もあって、そんな会話も楽しかったです。

 

 ただ、インターン生としてはもちろん悩みや後悔も多く、むしろ達成感よりも挫折感を感じることが多かったです。同じ失敗を繰り返してしまったり、思わぬ壁にぶつかったり、そういう時に相談できる人がいなくて、一人で抱え込むことも多かったです。朝起きて枕に向かって叫ぶ日もありました。(笑)そういう時は辛かったですが、そのようなどん底気分な日に、スタッフがご飯を持ってきてくれたり、話が盛り上がることがあって、そういった小さな喜びが気持ちを切り替えるきっかけになっていました。


 

6)これから何を目指していくか、具体的に実行していくこと、日常をどう変えて行くか

 

 

 今回、約3か月間の海外インターン生活でしたが、本当に多くの方に助けてもらいながら過ごした、インターン期間でした。

 

 インターン生としては自分の未熟さを痛感する毎日ではありましたが、なんとかインターンを乗り切って、いろんな方ともつながりができたことで、「どこに行っても生きていけそう」という根拠のない自信を得られたのは、今後の自分の人生の大きな支えになると思います。

 

 また、今回赴いた国はラオスとジョージアでまだまだ発展の途上にある国で、そのような国で実際に生活を体感する中で、感じること、考えることも多くありました。

 

 これからはそのような人々の生活や国の発展・開発に関する学びを深めたいと思っており、企業で働きながら、大学院の受験も目指したいと思っています。

 

 

 

7)これから行く方に対してのメッセージ

 

 

私自身、インターンに行く前はとても不安でした。金銭的にも時間的にもコストは大きいので、それらを失うことに対する不安は大きかったです。行く前はその先で自分がどう成長するのか、何を得られるのか分からないですし、真っ暗闇に感じていました。でも、今は海外インターンに参加してよかったと心から思っています。海外インターンで得られる経験はインターン活動だけではありません。自分のこれまでとは全く異なる環境で、今まで会ったことない人と出会って、自分の役割に一生懸命になる。このような経験は留学でも得られないと思いますので、積極的に色んな方と交流して、色んな挑戦をしてもらえたら多くの発見があると思います。

 

ただ、「速く行きたいならひとりで行け、遠くに行きたいならみんなで行け」という言葉があるように、一人でできることには限界があります。今回のインターンを通して、私は周りの人との信頼関係が非常に重要だと感じました。相手目線に立ったコミュニケーションや独りよがりにならないようにだけ意識すれば、万事うまくいくと思います!

 

皆さんの充実なインターン生活を願っています!頑張ってください!

 

たろう@ジョージア&ラオス

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