TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/ベトナムの体験談:ほぼ未経験からプログラマーとして3ヶ月働いてみて
こんにちは!私は5月から7月末までベトナムでプログラマーとしてインターンをしていました。あまり文章を書くのが得意ではないですが、主に「未経験からのプログラマーってどんな感じなんだろう?」と思っている方々が、私がこの3ヶ月で経験したことをシェアすることで少しでもイメージがつかめるように書いて行きたいと思います。
1)インターンシップの目的、挑戦した理由
今回このインターンに参加した理由と目的はいくつかあります。
1️⃣ 大学の卒業要件にインターンorリサーチという項目があったから。
私はアメリカのアイオワ州にあるリベラルアーツカレッジでコンピューターサイエンスと数学を学んでいます。そしてインターンまたはリサーチをするという卒業要件がありました。当初私は5月の頭から8月下旬までの夏休みの間アメリカに残って教授と一緒に機械学習のリサーチをするつもりでいました。しかし、教授に今年はリサーチをやらないと言われたため、「この期間を使ってインターンをして先に卒業要件だけ埋めておこう」という気持ちになりました。
2️⃣ プログラマー未経験でも受け入れてくれる会社だったから。
せっかく学校でコンピューターサイエンスを勉強しているのだから、それと関連する分野のインターンがいいなと思いました。しかしやはりエンジニア(プログラマー)のインターンというのは、基本的に経験者でないと受け入れないというところが多かったです。そんな中、この会社では未経験でも受け入れ可能だったということが私がこのインターンを選んだ最大の理由です。
3️⃣ 物価が安かったから。
ベトナムの物価が安いというのを聞いたことある人は多いと思いますが、実際安いです。外国人が多く集まるエリアや、そこそこ綺麗なレストランは別として、ストリートフードは6万ドン(約300円)もあればお腹いっぱいになります。移動はグラブ(ウーバーみたいなやつ)というアプリを使ってバイクを呼べば一回2万ドン(約100円)もせずに移動できます。宿泊費も私が泊まったところは1日30万ドン(約1500円)と他国に比べるとはるかに安いです。ちなみにドミトリーに住んだり月単位でマンションの部屋を借りると1日800円くらいまで安くすることもできます。
4️⃣ ベトナムに友達がいたから。
個人的なことではありますが、ホーチミンに住んでいる友達に存在もこのインターンを選んだ1つの理由です。自分はあまり1人で観光しても楽しく感じないので、休日に友達と出かけることでホーチミンのいろいろな場所を見てこられました。
5️⃣ 自分の視野を広げるために日本やアメリカなどのいわゆる“先進国”ではない国に行きたかった。でも治安の悪い国は避けたかった。
私は今まで海外はアメリカとオーストラリアしか行ったことがなかったので、発展著しい東南アジアの新興国というのは自分の世界を広げる最高の選択肢でした。ただ、けっこうビビりなので治安の良し悪しはかなり気にしていました。外務省が公開している海外安全情報によると、ベトナムの治安の良さが伺えました。外国人を標的にしたスリは多発しているみたいですが、私はスリには遭遇しませんでした。もちろん、命に関わるような身の危険も感じませんでした。現地の方に聞くと、一党制ということもありベトナムは近隣諸国に比べ政情が安定していることがこの要因の1つだそうです。
2)インターンシップで実施したこと、実績
インターンでは主にプログラマーとしてホーチミン観光情報ガイドというwebサイトを作っていました。作っていたと言っても、もともとあるサイトのバグを修正したり、新しい機能を追加したりという形です。私はプログラミングの経験はあったものの、web開発をするのが初めてだったため、最初の3週間ほどは1人で勉強していました。また、ホーチミン観光情報ガイドのカスタマージャーニーマップを作成し、それに基づいてwebサイトを改善したり、日本人が訪れそうな店をまわりながらフリーペーパー版のホーチミン観光情報ガイドをそのお店に置かせてもらえないか交渉したりもしました。
3)インターンシップの目的は達成されたか、達成されたのであればその要因はなにか、逆に出来なかったのであればそれは何故か
今回はwebプログラマーとしてのインターンだったので、自分がどれだけwebプログラマーとして成長できたかというのはこのインターンの目的が達成されたかどうかをはかる指標の1つになるかと思います。この点に関しては85点から90点くらいの出来だったと自負しています。先に述べたように、web開発の経験が全くなかった自分は、まず1人で勉強するところからのスタートでした。本を読んだり、ネットで動画をみて勉強したりしました。そしてなんとなく理解したつもりで実際に業務に入ると、絶望的にわけわかりませんでした。ファイルの数、ページの数は自分で勉強していた時と比べ物にならないくらい多かったり、モデルやルーティングはかなり複雑だったり、本や動画ではカバーしていなかったコードがたくさん書いてあったり、正直自分がこれらのコードを全て理解して、自分で新しいコードを追加していくなどという姿は全くもって想像できませんでした。うまくいかない時間が長引くと、「何もできずにここにい続けるくらいなら日本に一旦帰って自分で勉強した方がいいんじゃないか」と思って仕事中に日本に帰る飛行機のチケットを探したりしてました(笑) 。そうして何度か本気で帰りたいと思った時がありましたが、そんな時はいつも社長が親身になって相談にのってくれたり指導してくださいました。社長のおかげで少しづつホーチミン観光情報ガイドのファイル構成やプログラムが理解できるようになり、最後の1ヶ月は社長からも「安心して任せられた。」と言っていただけるほどになりました。今の私の感覚としては、「全てを理解したということはないが、改善したい内容と部分さえわかれば、自分の持っている知識とインターネット検索を通じて得られる知識で大半の問題は解決できる。」と言ったところでしょうか。これはまだプログラマーとしては入り口の門をくぐった程度にすぎないかもしれませんが、私にとっては大きな自信になっています。それもこれも社長の存在と、日本に帰らなかったことによると思います。
もう1つ指標をあげるとしたら、「このインターンを通して自分が人として成長できたかどうか」だと思います。残念ながらこの点に関しては40点くらいかと思います。いくつかのトラブルに巻き込まれてしまいパニックになってしまう場面がいくつかあったからです。アメリカで生活してる時もそうですが、ベトナムでもお金をぼったくられてしまったり、うっかりしてネットで騙され脅迫されてしまったり(ベトナムはあまり関係ありませんが)。。。普段アメリカにいるとは言え、大学内に寮があり、大学の外に特に遊ぶ場所もないので基本的に大学の外には出ません。それから友達とも夜遅くまでワイワイできるのであまり1人で過ごすことは多くないです。しかし今回は平日は仕事が終われば、土日は1人で自由になんでもできてしまうというような状況でした。道を歩いていると、「Hey, marijuana」と声をかけられたり、腕を思いっきり掴まれてマッサージに引きずり込まれそうになったり、、、そういうことには気をつけてはいましたが、少し気を抜いた時にトラブルに巻き込まれてしまいました。そのため、自分自身をもっと見つめなおして、気をつけるべきところはしっかり気をつけてトラブルに巻き込まれないようにいしないといけないと感じました。
4)インターンシップで得た事、価値観の変化は何か
5)最も楽しかったこと/辛かったこと
3)でも述べたように、webプログラミングに関するある程度の知識や技術は間違いなく得られたと思いますし、自分の書いたプログラムが実際に反映されることはほんとうに大きな喜びでした。そして、「プログラムがうまく書けなかったり、仕事をしてない時にトラブルに巻き込まれてしまったりというようなことは非常に辛かったですが、何か困難にぶつかった時にどう対処するか、またトラブルに遭遇しないために自分が気をつけなければいけないことはなんなのか、といったことを学ぶことができたと思います。その他、会社の英語も日本語もあまりできないベトナム人とベトナム語が全くわからない私がどうやってコミュニケーションを取っていくかということもこのインターンで得たよい経験だったのではないかと思います。
6)これから何を目指していくか、具体的に実行していくこと、日常をどう変えて行くか
まだ大学はあと2年残っているので、今回学んだwebプログラミングを使って一緒にコンピューターサイエンスを勉強している友人たちと、オリジナルプロジェクトを進めていけたら嬉しいです。それから今回自分が未経験のエンジニアとして相当な苦労をしたので、これからこの会社にインターンに来る人たちのサポートをできたらいいと考えています。それから自分のメンタル面の問題もいくつか露呈してしまったので、それらを改善するために日頃のから気をつけるべきところは気をつけ、ただし落ちこむほど心配しすぎないことを心がけていきたいです。
7)これから行く方に対してのメッセージ
まず素晴らしい社長や社員さんとの出会いが待っています。そしてもし未経験からのエンジニアインターンであれば最初の頃は非常に苦しいと思います。社長によると、途中で帰りたいと言っていた人は私だけではないようです。ただし、少しずつでやり続けると必ずプログラムを理解し自分でも書けるようになってきます。またプログラマーとしてのインターンだけでなく、ホーチミンという街も魅力てだと思うので、存分に楽しんでください!!
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