TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/ベトナムの体験談:ホーチミンに見るフランス文化!
こんにちは!ホーチミンでインターン中のおおかわです。
テーマは、ベトナムに根付いているフランスの文化について。
ベトナムは19世紀後半から約60年間フランスの支配を受けていました。
そのため、ベトナムの生活の中にはフランス風の生活様式が残っています。
私自身、ベトナムに来る前は少しフランスに住んでいたので
その経験も踏まえつつ、ホーチミンにあるフランス文化を調べてみました!
◆ホーチミンにあるフランス―フランス文化協会
まず、行ってみたのは、ホーチミン中心部にあるフランス文化協会。
フランス領事館の近くにあって、文化会館や図書館などの文化施設があります。
図書館ではフランス語の書物やDVDなどが自由に閲覧できます。
文化会館にはお稽古かばんを提げた多くの子供たちが来ていました。
おそらくフランス語を学びに来ている子供たちです。
実際にフランス語教室生徒募集のポスターも。
ベトナムでも幼い頃から外国語教室に通わせることが流行っているらしいので、
このフランス語教室もその一環なのかもしれません。
ピアノの演奏会や映画の上映会なども積極的に行われているようです
施設にはレストランも併設されており、本格的なフランス料理が気軽に楽しめます。
お客さんは、フランスをはじめとするほとんど欧米の人でした。
私もそこで食事をしたのですが、
私の右手では、フランス人の老夫婦がワインを嗜み、
左手では、ベトナム人の一行がベトナム料理を大量に注文して
いつも通りわいわいお箸で食べていて、なかなかカオスな雰囲気でした。
フランス文化協会の中は欧米の人が多くて
フランス語も通じるしある意味フランスにいるような感じです。
では、協会の外の、街の中にはどんな文化があるか?
もっとベトナムの人々に身近な食文化と宗教についても
少し紹介しようと思います。
◆ベトナムのコーヒー・チーズ・パン
出典:https://www.pitt.jp/blog/?p=452
甘くて冷たいベトナムコーヒー
フランスといえば、紅茶よりコーヒー。
ベトナムでは他のアジアの国と同様、タピオカ入りのミルクティーはよく飲まれますが、
普通の紅茶より、やはりコーヒーの方が主流です。
コーヒーの表記もカフェ。フランス語と一緒です。
フランスでは濃縮されたエスプレッソが主流ですが、
暑いベトナムでは、コーヒーベースを練乳で練って大量の氷を入れた
カフェスアダー (cà phê sữa(砂糖) đá(氷)) が一番飲まれている気がします。
ベトナムの食卓に欠かせないチーズ
フランスといえばシリーズ、続いて、チーズについて。
クリームチーズやゴーダチーズ、モッツアレラなど
日本では専門店に行かないとない種類のチーズが普通のスーパーに置いてあります。
日本と同様、自国で作っているのはなく、
輸入しているので値段もそれなりにします。
小さなコンビニでも必ずプロセスチーズは売られています。
有名なのは、このフランスブランドの赤い牛さん。
出典:http://www.journaldunet.com/economie/distribution/le-betisier-des-supermarches/vache-qui-rit.shtml
出典の写真のように、単価の高いチーズはセキュリティ用のケースに入っています
チーズ単体で食べられているみたいです。
チーズと合うはずのワインより断然ビールの方が人気です。
ちなみにビールにもコーヒー同様大量の氷を入れて飲まれています。
お米と並ぶ主食パン
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9F%E3%83%BC
最後にパンについて。
ベトナム版サンドイッチ、バインミー。
パンに大量のバターとパテを塗りたくり、大根と人参のなますとパクチーを入れ
最後にナンプラーを回しかけます。
この基本形にお好みで焼き肉を入れたり卵焼きを入れたりします。
こってり感とさっぱり感が融合した不思議でおいしいサンドイッチです。
使われているパンはフランスパンです。
ベトナム語でパンはバンミーですが、
フランスパンは bánh mì baguetteと、バゲットという単語を重ね、
この単語はフランス語からそのまま借用しています。
食感は、イメージするフランスパンよりも柔らかいです。
またバゲットともにクロワッサンもどこのパン屋さんにも置いてあります。
ホーチミンには、パンのチェーン店があり、その名もTous les jours 。
フランス語で「毎日」という意味です。
総菜パンから甘いパンまで種類がたくさんあります。
パンのラインナップ的には日本のパン屋さんに近いですが、
ほとんどの総菜パンの上にフサフサした甘辛い豚のフレークがのっていたり
油で揚げたパンものが多かったりするのが違いとしてある気がします。
◆ベトナムのカトリック
宗主国だったフランスはカトリック教国です。
ベトナムは仏教のイメージが強いですが、カトリック信者もたくさんいます。
ベトナム国内の仏教信者が1100万人に対し、
カトリック信者はその半分の550万人と国内2位の信者数です。
”ホーチミンのピンクの教会”として有名なタンディン教会
観光地としてホーチミンではサイゴン大教会やタンディン教会は有名です。
フランス統治時代に建てられました。
屋根の部分が上に反っている感じがかっこいい家の近くの教会
ベトナムの人が行っている教会は派手な装飾なものが多いです。
私の家の近くの教会は、夜になると建物全体ががネオンで光ります。
ミサは大体夕方か晩から始まるようで、
神父様が大きなスクリーンに映し出されスピーカーから大音量で神父様のお言葉が流れます。
教会の中に入っている人もいれば
外のプラスチックの椅子や自分のバイクに座って聞いている人もいます。
教会の外にはポップコーン売りや風船売りも集まっていて
ミサの間も商売に余念がありません。
ホストファミリーに連れて行ってもらったパリのマドレーヌ教会
フランスでミサに連れて行ってもらったことがあります。
日曜の朝の何時からというのが決まっていて
神父様のお言葉を挟みながらパイプオルガンに合わせて
みんなで聖歌を合唱して
最後に神父様からパンをもらって食べるという一連の流れがありました。
ミサが終わって教会の外に出て陽の光を浴びると清々しい気持ちになるので
1週間に1回気持ちをリセットできるいい習慣だと思いました。
厳かな雰囲気のフランスのミサも気に入りましたが
それとは対照的な
どことなく適当で開放的なベトナムのミサも面白いです。
◆まとめ
色々見ていくほど、ベトナムの文化の取り込み方に感心しました。
もしかしたら最初はフランス統治下で押し付けられ、
定着するまでに何かしら苦痛が伴ったのかもしれませんが、
今ではベトナムの文化の一部になっています。
そのままではなくベトナムアレンジが利いていて、
自国のものにしている感がすごくあります。
そのアレンジはある意味合理的で、同じアジア人として親近感が湧きます。
だから、文化の雑食大好き日本人が
ベトナムに来ても楽しめる部分が多いのかなと思いました。
大川満利絵@ベトナム
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