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泣きたいときは泣けばいい。2年目でカンボジア駐在-小川さんのAfter Story

  • 虎の知恵

泣きたいときは泣けばいい。2年目でカンボジア駐在-小川さんのAfter Story

 

「ビジネスの力で社会課題を解決する」というミッションを掲げ、いま積極的に海外展開を遂げているリネットジャパングループ。行政と提携して、様々な課題に対して恒久的な解決策を生み出し続けています。

現在入社2年目にしてカンボジアに駐在する小川 紗裕里さんも、そのリネットジャパングループが掲げる壮大なプロジェクトメンバーのひとり。今日は笑顔がまぶしいくらいの素敵な小川さんに隠された、現在に至るまでの葛藤とその等身大の姿に迫ります。

 

  

  • ●小川さんプロフィール

 小川 紗裕里

・1994年生まれ

・群馬大学卒業

・趣味はメイク研究やおかし作り、クメール語の勉強など

 

  • ●インタビュアー

 半田 藍子

・1996年生まれ

・タイガーモブの社内インターン生

 

 

ー小川さん、改めて今日はお忙しいなかありがとうございます!今日は小川さんの話が聞けるとあって、楽しみにしてました!いまはどちらにいらっしゃるんですか?

 

こちらこそよろしくお願いします!いまはカンボジアのプノンペンにある大学にいます。ここではカンボジア労働・職業訓練省と提携して日本への技能実習生の送り出し機関として、カンボジア人の方々をサポートしています。実際に日本への渡航が決まった際に、やらなきゃいけないことってたくさんあるんです!例えば面接参加者へ日本の企業の求人情報を説明することに始まり、両親への承認確認、面接の段取りからカンボジア側・日本側双方の行政手続きなど全部やります。現地スタッフと協力しながら、渡航に関する全般をサポート。大切な家族が海外で就職するとなると、心配も大きいのでそういった不安や疑問懸念を払拭してあげることも私たちの責任範囲です。

 

 

▲技能実習生の面接練習の様子

 

ーなんとも難しそうなお仕事ですね・・・!そういった手続きが多いとカンボジア人特有のイージーゴーイングな国民性に悩んだりしませんか?

 

そうですね(笑) 例えば書類のサインをもらいに役所に行くと、「担当者がいないからまた出直してくれ」とか「それを把握している人が、休暇をとっているからそれまで待ってくれ」なんて言われることが多々あります。最初のころは「融通がきかないなあ、日本だったら・・・」なんて思ってました。でもそれってわたしの一方的な都合に過ぎなくて、今では事前に電話して確認するようにしています。本当に些細なことですが、ひとつひとつ小さいことから、「郷に入っては郷に従え」を心がけて行動しています。

あとは現地スタッフをマネジメントする際は、人によって言い方を変えてみたりしています。モチベーションが上がるポイントって人によって全然違って面白いんです!そこでパターン化して、この人はこうやって言えば、納得してくれる、納期を守って仕事してくれるんだ、と試行錯誤分析しています(笑) マネジメントって難しいけど、楽しくて、やりがいしかない日々を過ごしています。

 

ー大変なお仕事と大変な環境に聞こえますが、その状況を楽しんでいる小川さんは、生まれもったものが違うんでしょうか(笑) 本当にかっこ良すぎます!!

 

いえいえ全然そんなことないです!それこそ赴任したばかりのときは、できることがなくて週一で泣いてました。流暢な英語が話せる訳でもなければ、尖ったスキルもない。異国で自分の居場所がなくて、不甲斐なさに3ヶ月間ずっと悩んでいました。日本から派遣されてきた、ということで現地スタッフからの期待と会社からの期待。立ち上がったばかりの組織で、体制も仕組みもないなか、正解を探そうとしてもがき続けてました

 

そんなとき社長がカンボジア出張の際に個別面談の時間を設けてくれたんです。「不安なことや今悩んでいることがあればなんでも話をしてみてほしい」と言われ、「自分はまだ”全体を見て行動すること、事業の動きを見ながら行動すること”ができていない状況。今はひたすら今起きていることを把握しながら目の前のことをひたすらにやっていくことで精一杯」と初めて自分の悩みを打ち明けました。その際に社長から「すぐに全体を見られるようになるのは難しいこと。事業が1年間を通してどのように動いていくのかを目の前のことに取り組みながら見ていくうちに、少しずつ”何が必要か”が見えていくものだ」と話をしてくださいました。

2年目で現地駐在にさせることは会社にとっても”挑戦”だと言われていたため、「会社からの期待に応えられているだろうか」と不安になっていた矢先、社長からの一言で、まずは「今やるべきことに全力で取り組んでいこう」と思いました。

 

▲プノンペンでのお仕事中の様子 (中央)

 

理想と現実のギャップに思い悩んでいましたが、背伸びする必要は一切ありませんでした。

いまは、派遣されてから7ヶ月が経過したところですが、その経験を経て自分の立場を確立させ、先ほど話した通り、チャレンジングな環境でも毎日楽しんで仕事に取り組んでいます。

 

ーそうなんですね!小川さん終始笑顔なので、泣いてるなんて想像もできないです!そんな強靭なメンタルを身につけるきっかけになったカンボジア駐在ですが、2年目の小川さんが抜擢された経緯を教えていただいてもいいですか?

 

はい、話は就職活動時代まで遡ります!わたしのモチベーションがあがるときって、好奇心とか興味が湧いた瞬間なんです。大学3年生の夏休み、周りが選考をかじったようなインターンシップに参加するなか、就活に対して興味がなかったのでアクションせずにいました。でもその時期を過ぎた頃から、ビジネスとか会社を経営することに好奇心を感じるようになったんです。学生ながらビジネス系のイベントにも積極的に参加したりして、面白い人に会うために京都まで行くこともありました。

そんななか海外までフィールドを広げてみたいと思うようになり、見つけたのがタイガーモブの年末年始インド合宿。たぶん2日ぐらいで、行くことを決めました(笑) インドでは自分の未来予想図を描くということで、とことん自分と向き合ってみたり、企業訪問したり、インド人100人に「あなたにとっての幸せは何ですか?」と聞くインタビューをしたり。2週間のプログラムの間は、毎朝目標を掲げます。有言実行するためにアクションして、達成できなかったら原因を分析して、PDCAサイクルを回す練習を徹底的にしました。

 

  

▲インド合宿で、未来予想図を発表する様子

 

 

ー聞いてるだけで密度が濃い日々だったのが伝わってきます。帰国されたあとの就職活動はどうでしたか?

 

インドで実際に現地の方の困っていることや想いを聞いてからは、現場に入って同じ目線で生活を豊かにする活動に携わりたいと思っていました。JICAや国連、海外青年協力隊で働いている方など、いろいろな方に話しを聞きに行って、ずっと動き回ってました(笑)

就職活動中には、「国連」という言葉にひかれて2週間のサポートスタッフの国連プログラムに参加。周りにいる方のレベルが高くて、そこでも自分の力不足に涙する毎日でした。できない自分が恥ずかしくて、悔しい思いもたくさんしましたが、そのような経験がいまの自分を形成しているんだと思います。

最終的に就職活動では、いまのリネットジャパングループと青年海外協力隊の2つが残りました。貫き続けた「実際に現地に行って課題を解決する」ということを実現すべく、どちらも海外赴任への確約を頂きました。そしてより大きなインパクトを出せると感じた今のリネットジャパングループへの就職を決意しました。一方的な支援は長期的な解決に繋がりません。支援側が退いたときに持続しないケースが多い。リネットジャパングループでは当事者として現場に入るので、恒久的な社会課題の解決が見込めることに魅力を感じました。

 

キャリア選択において、自分の意志は強く絶対に妥協したくない部分でもあったんです。わたしはかっこつけることができないので、ありのままの自分を就職活動でもさらけ出していました。

 

▲日本へ渡航前の技能実習生との集合写真 (右上)

 

ー貴重なお話ありがとうございます!そうした経緯を経て、いまカンボジアにいらっしゃるということですね。振り返ってみて、ぶっちゃけインド合宿での経験って今に生きてますか?

 

もちろん生きてます!わたしは小学校高学年以降、自分の意思をはっきり伝えるのが苦手でした。当時少人数のクラスで仲間外れにされたことがきっかけで、内気な性格になってしまいました。「わがままなんじゃないか」とか「嫌われるんじゃないか」なんて余計なことを考えすぎるあまり、意思表示をできなくなっていたんです。インドにいったときも友達から「さゆ、何食べたい?」って聞かれたら、「XXさんの食べたいものが食べたい!」なんて答えるタイプ。なんでもオープンに話すみんなが羨ましくて、インド合宿でも自分をさらけ出せずに毎日泣いてました。

でも周りはそんな自分をちゃんと見ててくれて、ディスカッションのときは「さゆはどう思ってる?本当は思ってることあるんじゃないの・・?」ってすごい気にかけてくれたんです。そうして少しずつ自分の意見を伝えることから始めて、意思表示の大切さを学びました。

もしインド合宿で克服していなかったら、いまカンボジアにいないと思います!

 

食べたいものすらはっきり言えなかった自分ですが、しっかり貫き意思表示をするべき。それは就職活動でも同じで、無理だと自分で思っていても、言ってみたら何かが変わるかもしれない。まわりは自分の挑戦を応援してくれるし、自然とそういった仲間も増えていきます。

 

 

ーそういう風に言っていただけて嬉しいです!最後になりますが、小川さんのなかで大切にしていることがあれば教えてください。

 

わたしの強みは「熱量、元気、笑顔、根性」です!もし何か挑戦したくて踏みとどまっている方がいたら、考えてみてください。必要なのは流暢な英語や、専門的なスキルではありません。それはあとからついてくるもの。誰にも負けないという自信から溢れる熱量と根性があれば、大丈夫です。あとは元気と笑顔!笑顔のパワーってあなどれないんです。笑顔でいるだけで、その場の空気が明るくなったり、和んだり。相手の対応も変わってきたりして、自分自身もなぜか前向きな気持ちになれます。アウェイな環境で働くって、すごい怖くて逃げ出したくなるときもあると思います。でもそれは周りも一緒で、みんな最初は怖い。泣きたいときは、泣けばいい。でもいっぱい泣いたあとは、次の日笑顔で迎えることを忘れないでください。自分だけでなく周囲にもいい影響を与えます。以上がわたしの大切にしていることです!




 

(インタビュー後記)

本当に笑顔が素敵でまぶしい小川さん。話しているわたしも自然と笑顔になっていました。順風満帆に見えても、新卒2年目で大きなポジションを任されるプレッシャーは相当なものだと思います。それでも持ち前の根性で、向き合っている姿をみるとわたしも負けてられない!と良い刺激を頂きました。改めて小川さん、ありがとうございました!

 

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▼小川さんが挑戦されたインターンシップはこちら

https://www.tigermov.com/internship/detail/205

 

 

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