2018年4月、いま飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を遂げるネオキャリアに就職。わずか入社半年でバンコク駐在となり、新卒1人と数名のタイメンバーで現地向けのメディアを立ち上げに奮闘。若干24歳ながら、世界をまたにかけて活躍される高木さんに隠された人柄やその思いに迫ります。
●高木さんプロフィール
高木 環
・1994年生まれ
・同志社大学卒業
・趣味はフットサル、釣り、スノーボードなど
ー今日はお時間いただきありがとうございます!現在タイにいらっしゃるということですが、本当に忙しそうですね。
そうですね(苦笑) 今は東京本社で運営していた人事向けメディア「HRNOTE」を海外に展開するということで、バンコクの立ち上げを任されています。 赴任した当初は、上司と二人三脚で立ち上げておりましたが、上司が昨年末に帰国してからは、新卒自分一人とタイのメンバーと協働して奮闘する毎日です。
タイの方と働いていてまず思うのは、話すことが本当に好きで、ランチのときはいつも時間ギリギリまで、「ここのお店が美味しい」とか「昨日は〇〇した」とか、いつも楽しそうに会話に花を咲かせていますね。でもそういう日常にいろいろな発見があっておもしろいです。
かれこれタイに来て3ヶ月ほど経ち、まだまだ霧の中を走っているような日々ですが、チャレンジングなミッションゆえに本当にやりがいを感じています。
▲今一緒に働いているタイのメンバー。写真を撮ることが本当に好きみたいです。
ー新卒で海外駐在ということだけでもびっくりなのに、さらには新規事業の立ち上げまで任されているとは・・・!そのような重大なポジションを任せてもらえるまでの経緯をできれば、大学時代から教えていただいても良いですか?
大学3年後期から1年間休学して、マルタでの語学留学と、タイでの海外インターンを経験しました。当初は丸々1年間マルタで過ごす予定でしたが、途中で海外インターンシップへシフトしました。というのも、「欧州圏などのノンネイティブの方と不自由なく議論できるレベル」を目指していましたが、6ヶ月ほどで目指していたレベルに達成。そこでさらに英語をブラッシュアップするよりも、残り期間は環境を変えて挑戦したいと強く思うようになりました。
▲留学して4ヶ月あたりで、議論を交わせるようになってきたという高木さん(右から3番目)
もともと留学に行こうと思った理由も「海外で働きたい」という漠然とした思いがあったからですが、実際留学しても「海外で働く」ことを直に感じることはできません。そのため「本当に心の底から感じていることなのか」を確かめるために、より実践的な経験を積める海外インターンシップに挑戦しようと、早速タイガーモブに相談しました。企業の選択基準は、国よりも「自分はそこで何をできるのか」といった点を第一優先に探しており、特に「新規事業」に携わることができるインターンシップを探していました。当時は「新規事業」というキラキラしたイメージに取り憑かれて、それをやる自分イケてる、みたいな(笑)ことを本気で思っていて、タイの広告会社の新規事業にジョインしました。
ー行動力もさることながら、スピード感が人並みじゃないですね!「キラキラ」していた新規事業は、実際にやってみてどうでした?
結論から言うと全くキラキラしていませんでした(笑) 実際に新規事業でやる仕事は本当に泥臭くて、立ち上げ間もないゆえに、実績もなければ認知もされていない。新しいサービスにお金を払ってもらうのってこんなに大変なんだ!と身を以て痛感しました。オフィスに篭って電話をかけ続けたり、ときにはお客さんに怒られたりする毎日です。思ったように結果が出ず、インターン先の上司の方にも叱責叱咤をいただく中で、想像していた自分の人物像と現実のギャップを突きつけられる日々でした。
▲当時仲良かったタイモブインターン生。3年たった今も交流はあるという。
ーダメダメだったということですが、敗因は何だったと思いますか?
「謙虚さ」や「素直さ」が全くなかったのが敗因でした。マルタ留学が思いのほか、大きな挫折もなく順調だったおかげで、「自分最強!自分が正しい!」って無意識に思っていたんだと思います。だから注意されても、素直に受け止めなかったりと、今考えると本当に生意気で気に入らないやつだったと思います。絶対女子にモテないタイプですよね(笑)
しかし、インターン先の上司はそんな生意気な自分を見放すことなく、厳しく指導してくれました。名刺の渡し方とかメールの送り方云々の前に、人として成長すべき大切なことを教えてくれたんです。厳しいご指導のおかげで「いつでも素直で謙虚な人が成長し、そこに人望が生まれる」ということに気づきました。この経験や出会いがなかったら、今の自分はないと思います。厳しく指導していただいたことをはじめ、コンフォートゾーンを越えた環境に身を置いて、自分をアップデートできるのは海外インターンの良いところだと思います。
ー学生時代にそのような経験を積めるのは貴重ですね。実際のところ、帰国したあとの就活はどうでしたか?
自分のなかでの就職活動の軸は2つありました。1つは若い方が多く活躍されている企業、2つめはその企業で働くとなった時に違和感を感じないか。2つ目に関してほぼ直感です。正直なところ、自分が心の底から「働きたい!」と思えていない企業は、面接官に見透かされていたのか最終で落ちてしまうことがいくつかありました。人の顔色を伺いながら、自分を繕うことができないんだと思います。そのため、「妥協せずに正直に選考に挑み、違和感なく内定を承諾することができるか」という点を大切にしていました。そうした就職活動を経て思うのは、自分の価値観を犠牲にする就職活動はもったいないということです。
いくらみんなが知ってる会社でも、福利厚生が充実していても、自分の価値観や方向性が潰されると幸せじゃなくなるかもしれない。企業選びのものさしってそれだけじゃないと思うんですよね。他の同級生と比べて内定数はそこまで多くなかったですが、今属している会社は納得のいく選択だったと思います。まあ今振り返ると、不器用な性格がいい結果を生み出したと思います(笑)
ーやっぱりかっこいいです!そのような妥協しない高木さんの思いがあってネオキャリアに就職された、ということですね!
はい、大枠はそんな感じです。ネオキャリアって周りからはイケイケドンドン!と体育会系のイメージが強いと言われます。実際そういう方が多いと思うんですが、自分はそんなことなくて真逆の性格だと思います・・・。自分は企画職という職種での採用だったのですが、選考段階でお会いする方は冷静に物事を客観視したり、俯瞰して判断する方が多くて、自分の性格や傾向にマッチしているなということで、ほぼ直感で入社を決めました。
自分も就職活動のときは「正解」があるものだと信じて、迷走していた時期がありました。でもいくら探しても「正解」なんてないので、いかに自分がそれを「正解」にする覚悟があるかが最終的に重要だと思います。
▲高木さんが所属する部署での社内BBQイベントの様子
ーわたしも就職活動のときは「正解」を探してました(泣)もっとはやく知りたかったです!ぶっちゃけ海外インターンでの経験は就職活動や今のお仕事に生きてますか?
間違いなく生きてます!海外インターンという逆境に身を置いて、自分の無力さを痛感して、とことん向き合ってくれる大人と出会うことができて、今の自分を形成しているといっても過言ではありません。海外インターンに行く前は、「キラキラしている」だとか、イメージが先行して物事を判断してしまいがちでした。でもそれは本質ではなくて、自分の実体験をもとに考えれるようになりました。
あとは自分がいま、タイに駐在しているのは経験があるからだけではなくて、海外でもやっていける泥臭さと覚悟があるからだと思っています。
自分もまだまだですが、新卒だからとか関係なく、何にでも挑戦する貪欲さはこれからも続けていきたいと思います。
ー貴重なお言葉、ありがとうございます。最後になりますが、これから何か挑戦される人に向けて一言お願いします!
間違いなく言えることは、絶対やった方が良いということです。「お金がない」「親が反対している」「忙しい」などいろんな理由があり断念してしまうこともあると思います。自分もなにか理由をつけて踏み切れないことは過去に多々ありましたが、結局「やったもん勝ち」だと思います。長期的にみるとやらないリスクの方が高い。人生100年時代と言われているなかで、アクションを起こさずタイミングを待っていると順調に「おじさん」になっていくと思います(笑) 自分も24歳と若く、まだまだ「何ができて、できないか」を判断できない間は「厨二病」でありたいという思いが強いです。「なんでもやってやるぜ」という自信のもと、とりあえず声に出してみること、やってみることを大事にしています。そうすると自然と周りに集まってくる仲間も向上心が高く、アンテナが高い人ばかりになり、自分も負けてられないと、良い意味で無限ループにハマりますよ!
(インタビュー後記)
クールでスマートな方なんだろうなとインタビュー前は思っていましたが、話してみるととても気さくでした。24歳らしく等身大な姿もあれば考え方は卓越していたりと様々な表情を見せてくれた高木さん。いつも夜遅くまで、お仕事をされているとのことですがやりがいを感じられているのか、溢れるばかりの熱量が画面越しからも伝わってきました。
わたしも高木さんのように何でも挑戦したい!と良い刺激を頂きました。改めてありがとうございました^^
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