TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/ルワンダの体験談:濃度200%!限界まで学び・考え・行動したルワンダでの14日間
こんにちは!大学院修士一年の山口和美です。ルワンダで行われたSTARTUP AFRICAの2週間のインターンに参加しました。仲間とともに休む暇なく駆け抜けた14日間を振り返りたいと思います。めちゃくちゃ長くなってしまったので、おもしろそうなところだけ読んでください笑 (写真右から2番目が私です)
目次
1.参加理由、挑戦した理由
2.ルワンダで学んだこと
3.営業での挑戦について
4.ルワンダ合宿前と後で変わったこと
5.これから何か挑戦する人へ
6.メンバーへ
1.参加理由、挑戦した理由
① ルワンダ大使との出会い→ルワンダの国、ビジネスを知りたい!
「ビジネスを通じた国際協力」をテーマとしていた私は、大学まで経営学を学んでいましたが、大学院では国際協力系の学部に進学。ある日、所属学部が主催した在日ルワンダ大使の講演に参加しました。
大使からは、ジェノサイドの悲惨な歴史と、ICT立国を目指し発展したルワンダの奇跡、そして「一度ルワンダに来てください!」との言葉に押され、いつかルワンダに行ってみたいなあと思うようになりました。
同じく講演してくださったJICAの方や、その後行ったアフリカに関するリサーチのバイトでは、ルワンダのドローン事業や、DMMがアフリカに拠点を作ったという話が話題にあがり、これからのビジネスはアフリカだなあ、ルワンダアツいな~って思っていました。
そんななか、ルワンダでDMM.Africaのインターンがあることを知り、「これは自分の目でルワンダという国とビジネスを見るチャンスだ!!行きたい!!」と思い、参加しました。
② 挫折→自分を変えたい!研究テーマを見つけたい!
同時期、海外大学院の進学も目指していましたが、いろいろ踏み出せずに今年は進学できないという結果に。自分は将来どうしたいのか、院の研究テーマはどうするのか、そもそもこんな自分でいいのか、ともやもやしていました。そして、「ルワンダで自分を変える突破口を見出したい」と思うようになり、参加を決意しました。
2.ルワンダで学んだこと
① 目標設定の大切さ、PDCAを回すことの意味
インターン中は、毎日朝礼と夕礼があり、一日の目標とその反省をみんなの前で発表しました。今までの私は、受動的にやることをただこなすので精いっぱいの毎日だったため、最初はどんな目標を立てればいいのか悩みました。そこで、目標設定において、「がんばって達成可能なレベル感」の目標を設定することと、その目標を達成するために考えながら行動することを毎日意識しました。これは相当な頭とエネルギーを使うトレーニングになり、目標設定と達成度の精度が上がっていく感覚がありました。また、立てた目標を達成するには、強い意志が必要だということも実感しました。
② とりあえずやってみる、覚悟を決めること
私は何かやるにしても頭で考えてしまうタイプで、細かいことにこだわり時間がかかる、行動に起こすのが遅れるという側面がありました。それをメンターさんに相談した時、「やるという勇気を持つこと、ガッツを持つこと、覚悟を決めることが必要」と言われました。私はどこかで失敗を恐れてしまう心がありましたが、完璧じゃなくていいからとりあえずやってみて、そこから改善するというプロセスを繰り返すこと、つまり「頭と行動のバランス」が大切なんだと思いました。営業中は特にこれを意識し実践することで、最終的な結果につなげることができたと思います。
③ ルワンダで生きる、アフリカで生きるということ
インターン中に、ルワンダで起業されているたくさんの方にお会いしました。男性女性、国籍問わず、ルワンダ・アフリカで生きていく力強さ、心のエネルギーを感じました。同時に、アフリカで生きていくのは、そう簡単なものではないことも先輩方から学びました。アフリカならではの困難さ、リスクなど承知の上で、自分の選択に責任を持つという覚悟が必要なのだと感じました。人それぞれ違った人生があり、様々な生き方に触れられたことは、今後の自分の人生を考える上で大きな転機となりました。
3.営業での挑戦について
① ミッションの概要
私たちは、DMMがルワンダで運営するオンラインのグローサリー宅配サービス「GroceWheels」の営業を行いました。営業は2人1組のチームに分かれ、BtoC(対顧客)とBtoB(対レストラン)に飛び込み営業しました。
私たちの営業のチーム名は、「三倍努力(Triple Efforts)」。私のモットーでもあるのですが(笑)、結果を出すためにどのチームより努力するという決意と、チーム名として呼ばれることでさらに意識することができるため、この名前にしました。
② 困難だったこと
BtoBでは、マネージャーがいるといった時間にいなかったり、連絡が取れなかったり、すでにサプライヤーがいるから必要ないと断られたりしました。他のチームがどんどん営業を取ってくる姿を見てとても焦り、何の手ごたえもつかめない現状に落ち込みました。
BtoCのほうがもっと困難で、英語が通じない、ネットが遅い、端末やストレージの問題でアプリがダウンロードできない、システムの欠陥など、予期しない問題に対し、その場で臨機応変に対応を考えなければいけませんでした。特に困難だったのは、ルワンダ人に「買ってもらう」ことでした。ルワンダ人は、日本人のようにNOとはっきり言わないという特徴があり、アプリをダウンロードしてもらっても、あと一歩のところで買ってもらえないことが続きました。先が見えず、エネルギーもなくなり、営業を続けるのが辛くなってしまいました。
③ どう乗り越えたか
この状況を打開する鍵となったのは、やれることは全部やるという覚悟と、仲間の存在でした。
営業の途中で新規事業立案の課題が加わり、それぞれをどうバランスをとるか悩んだとき、「営業でやれることはとりあえず全部やる!」と覚悟を決めました。そして、飛び込み営業のほか、SNSでの拡散や、自分の持っている“つて”を最大限に活用することなど、やれることは全部やってみました。加えて、営業を成功させた仲間に、営業のやり方やコツを聞いて回り、自分の営業に取り入れていきました。すると、なんとなく成功パターンがつかめてきて、成約件数も増えていきました。
また、チームでの営業を大切にしました。他のチームが個人プレーの営業が多かったのに対し、私たちは個人プレーだけでなく、2人で営業に行くことも多かったです。今考えると、2人で営業することによる相乗効果が大きかったと感じます。まず、お互いのいいところを個人の営業にも取り入れていく中で、2人とも個人での成約件数が増えていきました。また、お互い得意な営業スタイルがあり、得意とする顧客も違っていたため、1人では成約できなくても2人で営業することで成約につながったことが多くありました。パートナーが同じ人に4回も当たって購入の意思を固めさせ、私が最終のクロージングしたときは、二人で取れた結果が本当にうれしかったのと同時に、彼のねばり強さに心から感謝しました。
最終的にはBtoC15件受注、BtoB6件引渡しという結果で、チームでも個人でも最大の結果を残すことができました。この経験を通して一つ自分の殻を破ることができたのかなと思います。
4.ルワンダ合宿前と後で変わったこと
① PDCAサイクルの習慣がついた
インターンで身に付けたPDCAサイクルの習慣を日本でも絶やさないよう、毎日日記をつけて、目標と達成度を確認しています。PDCAを回す習慣を身についたことで、帰国後も「毎日を能動的に、自分でデザインする」という姿勢で過ごすことができるようになり、一日一日を充実させることができています。
② 自信になった
アフリカの地で、営業や新規事業で試行錯誤しながら結果を出した経験により、前よりも新しいことに挑戦する自信を持てるようになりました。院の授業で前は避けていた英語論文を読む授業に挑戦するようになったり、やりたかったけどやれなかったダイエットや歌のレッスンを始めました(笑)
③ 研究テーマについて
インターンで訪問した「Kasha」という企業が、私の研究に近いテーマの事業をしており、個別でインターンも受け入れてくれるというお話になりました。これからテーマの絞り込みを行い、Kashaの事業との整合性を見出したうえでインターンのプロポーザルを書き、インターン実施までもっていきたいと思っています。そして、実社会に則した研究を進めていきたいと思います。(Kashaの記事も書いたので、ぜひ読んでみてください!)
5.これから何か挑戦する人へ
アウェーな環境に身を置くことは、とても大切なことだと思います。そういった環境では、自分の強み、弱みがはっきりとでます。それに向き合い試行錯誤しながら、困難をブレイクスルーする経験によって、人は大きく成長することができ、自分の自信につながっていくのだと思います。
インターンで訪問した日本人起業家の方が言っていましたが、できないと思っている事や恐怖があれば、なぜできないのか?なぜ怖いのか?という理由をリストアップし、その対策を考えて、実行してみるのがいいと思います。書くことで思考が明確化します。また、案外できないと思っていることは、すぐ乗り越えられるものだったりするかもしれません。
ぜひ、新しい環境に飛び込む勇気をもって、挑戦してみてください!
6.メンバーへ
みんなとたくさん笑って、たくさん考えた日々は、今後の人生の原点になりました。
みんなからたくさんたくさん学ばせてもらいました。
切磋琢磨できる仲間を持てて幸せです!本当にありがとう!!!
かず@ルワンダ
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