TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/カンボジアの体験談:「まぁなんとかなるっしょ」系男子が帰国後に、日本酒を醸し始じめるまで
『思考より熱量&即行動派で「まぁなんとかなるっしょ」系田舎者男子が、カンボジアインターン後に、己の未来について真剣に考えた結果、新潟の田舎で日本酒を醸し始めるまで』
2016年9月末から、カンボジアの食品卸会社にて10ヶ月ほどインターンシップしていたクマガイです。
「本当の海外インターンシップってのは、日本に帰ってからだよ。」
カンボジアで営業がうまくいかなくて苦しんでいる時に、ある人にそう言われました。
営業で苦しんでいるのに(笑)
これが、タイモブログ爆発リレー?笑のスタートダッシュを切った、わかめさんからのお言葉です。
彼のブログがこちら。
・「名古屋の体育会系男子大学生が、インターン帰国後に名古屋で会社を作るまで」
http://www.tigermov.com/blog/detail/507
そして2走者目からは、、、
・「超国際系大学生が日本陶芸に目覚めるまで」
http://www.tigermov.com/blog/detail/508
・「関西激アツ男がインターン後に、「母校を盛り上げる!」に目覚めるまで」
http://www.tigermov.com/blog/detail/509
・静岡の女子大生が、名刺2枚もって毎週300km移動するようになるまで
http://tigermov.com/blog/detail/510
・海外に興味がない大学生が、海外インターンに参加した結果..
http://tigermov.com/blog/detail/511
今こうやってタイモブログ爆発リレーが始まったので便乗します。
帰国後のブログもせず、久々の報告的なやつなんで、少々長くなってしまうと思いますが、
読む時間がない人、読むのがダルい人は、
題名から
「あー、こんなアホみたいなことしてる人いるんだな。俺/私も頑張ろー。」
(もしくは「俺/私はしっかりしよー。」)
くらいで大丈夫だと思います。笑
《まずは自己紹介から》
(タイモブオフィスにて、DIYでBar Counter完成時)
1995年4月27日(427(死にな)の日)、秋田県秋田市に、
皮肉にも“寿”というめでたい漢字が使われ、生まれてきました。
嘘です。皮肉なんて一切思ってません。笑
お母さん、産んでくれて本当にありがとうございます。
小中高とずっとサッカー大好き人間でした。
ただ、本当に怪我が多い人間でもありました。
頭縫って、アゴ縫って、肘折って、足首折って、手首折って、また足首折って、、、本当に毎日牛乳飲んでたのか?ってくらい骨が折れたものです。(今では笑えるのですが笑)
ちなみに今は、肩がものすごく脱臼します。(2年前から笑。カンボジアでも外れていました笑)
手術が必要らしいです。(これは笑えない)
なんか話が脱線しまくりそうなので切り替えます。
今回は
『思考より行動派で「まぁなんとかなるっしょ」って言って楽観的な人間だったけど、カンボジアで働いてみて、将来についてちゃんと考えるようになって、その結果、今新潟で日本酒を醸し始めた話」
でしたね。(汗)
では行きます。
《海外インターンシップに行く前まで》
(ブル姐さんに「来い」言われて行ったら、「そんなこと言ったっけ?」って言われた、AJITORA祭(笑))
「思考より行動派」って書きましたが、もっとちゃんと書くと、
「計画性のない上に、深く思考することもできずに、『とりあえずなんとかなるっしょ』って言って、ただ動く派」でした。
実際、当時アジトラ(タイモブの前身)を知り、海外インターンシップを知って、行くって決めた時も
“海外で価値を生み出せる人間になりたい”
っていう思いはあったものの、
やはり深く考えられず、『とりあえずなんとかなるっしょ』精神でした。
(流石に何も具体的な目標とか施策とか持たないで行くのは勿体無いすぎるって言われて少しは考える努力をしましたが、、、)
《カンボジアインターンシップ中は》
(S.E.A.T.S inc スタッフと一緒に。)
主に
・日系レストランのルート営業
・韓国系、中華系(、ウェスタン系)レストランへの新規営業
・タイ、ベトナム、中国へのサプライヤーリサーチ
・インターナル業務(在庫管理や購買のサポート・オペレーション改善)
と、こんな何にもできない人間にまるで1人の社員かのようにさまざまな仕事をやらさせていただき、たくさんの学びを得ることができました。抽象度上げて挙げてみたら50個近くありました。(これ、多いのかな?少ないのかな?笑)
ただ、中でも
何にも変えがたい学びとして2つあります。
1つ目が
「どんなに小さなことでも、当たり前のようなことでも、毎日感謝。しっかり伝える。」
…自分が誰かに感謝するとその誰かに対する行動が変わり、相手も感謝してくれて相手の自分に対する行動も変わり、またそれに感謝する。
何をするにしても、考え方も背景にある文化も何もかも異なるカンボジアのスタッフたちで、
中には、協力していかないといけないのに、なかなか考え方が合わず仲が悪くなっていった人がいました。
喧嘩ほどでなくても、口も聞かない状態になり、その時は流石に「この状態はマズい。どうにかしないと。」ってなりました。
その時の解決策が、その
「どんなに小さなことでも、当たり前のようなことでも、毎日感謝。しっかり伝える。」でした。
これを機に、今まで見えてこなかったことが見えるようになりました。
それは
「誰にでも必ず感謝すべき点がある」
ということです。
〜〜〜〜〜
・チームの売上を上げるため、目標を達成するために協力しながら努力する人
・親身に相談に乗ってくれる人
・1人夜遅くまで残ってみんなよりも努力する人
・誰もが嫌がるような仕事を嫌とも言わずやってくれる人
・意識してないにしても社内の雰囲気を良くしてくれる人
・誰よりも掃除をしてくれる人
・自分の仕事を後回しにしてでも困っている人に手助けしようとしてくれる人
・お金なくてまともにご飯も食べれない時、黙って食料を恵んでくれる人
・将来の夢とか会社の未来とか、一緒に語り合う人
、、、等々。皆んな、いい人たちだったなぁ。
〜〜〜〜〜
日本にいたら
「そんなん普通じゃん」
「当たり前じゃね?」
ってなってたかもしれないけど、
おかげ様で、本当に大事なことに気付くことができました。
2つ目が
「人生、幸せが一番。」
…仕事だけじゃない。遊びだけでもない。
何が自分にとって一番幸せなライフスタイルなのか。
正直、カンボジアでの生活はものすごく大変でした。
バックの盗難に遭ったり、
ATMにクレジットカードが食われたり、
1日50セント生活が迫られる状況になったり、
体壊して2つ日間ほぼほぼ死んでいたり、
、、、笑
でも、楽しかったです。幸せでした。毎日生き生きしていました。
正直仕事も別に、前から食品卸がしたかったわけでもありません。
お客様に「お前はビジネスをわかっていない。」ってキレられたり、
少額ではありましたが損失をしてしまって自信とやる気がが皆無になったり、
結果が全然出てこなかったり、、、
それでも、結果論ですが、やはり楽しかったです。すごく幸せな経験でした。
それは、
人に言われて選んだこと、やり始めたことではなく、
自分で考え、本心から納得した道に進んだ結果
だと考えています。
《海外インターンシップ後》
(新潟県柏崎市 阿部酒造にて修行中。)
今、新潟県の田舎で、日本酒を作っています。
時は若干さかのぼりますが、
インターン終盤から帰国後にかけて、今後どうしていくか考えていた時、
「人間いつ死ぬか分からない。」
「いま死んでも後悔がないほど幸せ。」
ふと、この言葉思い出しました。
これも「本当の海外インターンシップってのは、日本に帰ってからだよ」と仰ってくださったある人(わかめさん)の言葉でした。
「明日死ぬかもしれない、、、そしたら完全に後悔することになる」
「早く死んでも後悔しない状態(幸せ)にならないと。」
んじゃ、何が自分にとって幸せなのか。
「楽しいことをしている状態=幸せ」なのか?
そこで過去の自分を見つめてみると、正直何をしても楽しめる自分がいました。
ただ、軸として
・自分の好きなこと、かつ需要のあること(求められていること)をしている
・自分で選択している(やりたいと思ったことは後回しにせず、すぐやってみる。)
・後悔なく感謝している(恩返ししている)
がいつ死んでもいい状態、すなわち自分の「幸せ」だと認識し始めました。
(あと強いて言うなら、両親みたいに「結婚」して「家族」を持ちたいです。笑)
ってな感じで、考えるのが苦手だけど苦手なりに考えていったら
「日本酒を醸す」ことにつながりました。
(まだ飛躍してるか、、、笑)
まぁ長くなって申し訳ないので、手短に言いますね。(汗)
(時間がない人、読むのがダルい人 → ※へ)
———————
何ヶ国か海外に行き、日本だけでなく海外で外国人の方々と会い、たまたまその人たちが「日本好きだ」とか「日本行ってみたい」とか言ってくれる人ばかりで、その時に「あー、日本人で良かったなぁ。なんか誇りだなぁ。」って、ひとりですごく嬉しくなりました。笑
それで、個人として、1人の日本人として、日本の何かを海外の人たちに知ってもらう、触れてもらうことで価値を出していきたいと考えるようになりました。
でも、温泉も好きだし、旅館のような空間的な和の雰囲気も好き、おもてなし文化も好き、、、
色々あったけど、中でも自分にとって、日本酒が一番の感動を与えてくれたもので大好きでした。
(大学生になって初めて家族でお酒を飲んだ時も、何かわからなかったけどめちゃくちゃ美味しい秋田の日本酒があり、しばらくしてからお兄ちゃんに勧められた佐賀の鍋島という日本酒は、目の前に花畑が広がるような感覚でした。ほんとに。笑)
それと、カンボジアでの食品卸インターンを通じ、
世界中の誰にでも“食”は必要で、食の可能性は無限だなと実感したことも理由の1つです。
———————
※
やりたいことは正確に言うと、
“日本酒”を醸すことではなくて
“日本酒を通じ新しい機会・空間・時間”を醸して行きたいです。
というのも、海外だと特に、「日本酒=高級和食料理店で飲むもの」というイメージが強いらしく、
自分の友人でも、「日本酒への壁が高い、、、」という認識で、
“もっと世界中でいろんな人に楽しんでもらいたい”と思うようになりました。
それで、
「日本酒の作られ方とか製造の苦労を知らない奴ができるわけないでしょ。」
「どうせ将来やるなら、現場を理解できる人ではありたい。」
「んじゃ、酒蔵でバリバリ修行しよう。(まぁ、何とかなるっしょ笑)」
=========
結局自分の“何とかなるっしょ、とりあえずやってみよう”癖は、カンボジアから帰ってきた後でも直りませんでした。笑
少しは、何のために、何を、どのくらい、どうやるのかくらいは考えるようにしてはいますが。。。
でも、最近は、”まぁなんとかなるっしょ、とりあえずやってみよう“癖は良いんじゃないかなって思い始めるようになりました。
というのも、英語で
“Man Proposes. God Disposes.” (提案するのは人、決定するのは神)
って言葉があって、つまり、
「諦めないでとりあえずやってみよう。良い結果が出るかどうかは神様次第で分かるわけない。だけど、やってみるのは自分(人間)しかいない。だからどうなるか分からなくてもとりあえず行動に移してみよう」
って捉えています。
ってなると、意外とこの癖あって良かったんじゃないかなー、なんて思うようになりました。笑
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ってことで、
新潟の中でもかなり小さい蔵で、ほとんど手作業で作っていて、かつ考え方が昔に固執していない、かつアグレッシブな酒蔵、阿部酒造で“修行”をしております。
余談ですが、、、
新潟淡麗 にいがた酒の陣2017 ホームページより
2018年3月10,11日に新潟で「にいがた酒の陣」っていう新潟県外、海外からもたくさんの人が来る、新潟県内の約90程の酒蔵の地酒500種以上を新潟の料理と一緒に楽しめるビックイベントがあって、そこにも自分が作ったお酒を出す予定ですので、是非来てみてください笑
日本酒好きにはたまらないはずです!!!
とりあえずは、ここで実践を通じ、自分でも勉強して
今年新しくできた日本ソムリエ協会のJ.S.A SAKE DIPLOMAという資格を取得することを目指します。
来年合格します。そんな甘いもんじゃないけど、やります。
(言っちゃった、、、やらねば、、、笑)
《最後に》(本当に長くて申し訳ないです。)
この機会をくださったタイモブコミュニティの皆様、ありがとうございます。
そして、タイガーモブの菊さん、かなえさん、インターン生の半田ちゃん&びしん、いつもありがとうございます。
特に菊さん。2年程前、新潟に来て、熱い話をしてくださり、本当にありがとうございます。あれがなければ、今こうやって突き進んでいなかったかもしれません。
それと、カンボジアでインターン生として受け入れてくださったS.E.A.T.S incの峯さん、こんな僕にたくさんの貴重な経験をさせてくださり、本当にありがとうございます。カンボジアでの日本酒の需要高まってきたら、協力させてください!笑
話が長くなってしまいましたが、
これを読んでくださった方々に少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
トシ
toshi@カンボジア
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