TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/シンガポールの体験談:創業2期目の社長が平日9時から16時まで寿司を本気で勉強した話。
こんにちは、タイガーモブ(以下タイモブ)インターンのクールビューティー目指してます半田です。実は高校時代から「クールビューティー」を名乗っているのですが、先日久しぶりに会った友人に、「まだやってるの?それ」と言われてしまいました。クールビューティーになるその日まで続けていきますよ!笑
さて本題に入ります。
もうすでに知っている方は多いとは思いますが、タイモブ代表の菊地さんは6月の間、「東京寿司アカデミー」に通っていました。※料理教室と呼ぶには申し訳なくなるくらいの、寿司職人を養成するための本気なコースです。
6月の4週間、平日朝9時~16時まで毎日築地に通い、カザフスタン、エジプト、イタリア、ドイツ、スペイン、ノルウェー、香港人と共に計9ヶ国のメンバーと英語で寿司とは何なのか、寿司の作り方を学んでいました。実は菊地さんの寿司アカデミー入学と同じタイミングでこのタイガーモブにジョインした私ですが、「これがタイモブスタンダードはなのか・・」と驚いたのを覚えています。
今日はその「菊地恵理子×寿司アカデミー」の多忙な一ヶ月とその驚くべき副作用に、(クールビューティー的視点で)迫りたいと思います。
【目次】
1.本気の1ヶ月
2.寿司事件
3.挑戦の副作用
Ⅰ 1.本気の1ヶ月
「平日フルタイムで寿司アカデミーに通うんだよね」
最初その話を聞いたとき、理由に「英語で寿司、面白そう」「寿司職人が世界的に足りていないし、世界中で人気があるSUSHIを学びたい」と続ける菊地さんに「社長が、いなくても大丈夫なのか、、」と半分尊敬、半分あまり事態を読み込めていないのが正直なところでした。
さらに理由に「普段とは異なることを新たに取り入れ、環境や観点をかえたい」と付け加えました。創業2年目の会社の代表が、真剣にオフィスを空けて寿司を勉強しに行くと言っていたので、もう困惑です。
授業は平日の午前9時から午後3時まで。寿司屋で3年勉強しても教えてくれないようなことを受講2日目からインプットしまくり。はまちやぶり、あじ、まぐろ、サーモン、コハダ、ヒラメ、いか、活き蛸、ほたて、ミル貝、ほっき貝、そして卵焼きと毎日大量の情報を頭に叩き込み、魚の特徴や構造を理解し、どう魚を捌き、どう寿司をにぎるのか、徹底的に体に叩き込みました。
授業終了後も自主練をしなければ、寿司職人への一歩を踏めない環境で、毎日寿司をオフィスに持って帰っては、みんなでつつきながら仕事をした一ヶ月でした。
ただ寿司アカデミーに通うからといって、創業2年目の会社の代表がまるまる一ヶ月仕事をしない訳にはいきません。日中は寿司作りに没頭し、いつもお世話になっている方のイベントには欠かさず参加、それでも深夜26時過ぎになってもオンラインのサインが消えない様子をみると、「この人は何人いるんだろう」と思ったのが正直な感想でした。
そんな本気の1ヶ月を過ごした菊地さんも先日、にぎり・細巻きテストに合格し、無事寿司アカデミーを卒業。
後日聞いた話によると、ラップに包んだ15gのシャリを常に持ち歩き(時には寝る時も)、その重さを徹底的に身体に覚えさせていたらしいです。さらには細巻きテスト前には仕事後深夜1時にタオルと割り箸を使って細巻きを作るスピードをあげる練習をしていたという。恐るべし、キクチエリコ!笑
「やるからには本気でやるから」と真剣に言っていた様子をみると、寿司屋をオープンする気なのかと、少し不安になったのを覚えています。
Ⅰ 2.寿司事件
「菊地さんはタイモブに対して本気じゃないんですか?」
そんな順風満帆であるように見えた菊地さんの寿司アカデミー入学というチャレンジ、顧問の小寺さんをはじめまわりの人に入学を相談したときには、意外とみんな応援してくれました。
「菊ちゃんっぽくていい!」
「面白そう!やってみなよ」
と両手放しで、反対する人はいなかったとか。
ただ一人だけ例外だったのが、創業前から二人三脚でやってきた古田さん。タイガーモブの前進となるAJITORAサービスを含め、2年強、菊地さんと一緒に仕事をしていて、初めてキレたとのことでした。
その一連の流れをタイモブでは「寿司事件」と呼んでいます。
(個人的にはその場に居合わせたかった笑)
寿司事件の舞台は、まだ自社オフィスを構える前、大変お世話になった赤坂見附にあるYahoo!ロッジ。
※後日、yahoo!ロッジの皆さんにもお世話になったご挨拶と、お寿司を届けに伺いました。
菊地さんから慎重な面持ちでいきなり寿司アカデミーに行く相談を受けた古田さんは、
「今まで応援してきてくれた人に対して失礼です!」
「菊地さんは、タイガーモブに対して本気じゃないんですか?」
と困惑と怒りに任せて、そのときの感情を思うがままにぶつけました。
「寿司アカデミーは東京の築地に、通うんだよ!」※会社から電車で20分!!
「平日の9時〜15時でそれ以降は仕事するよ!!」
と少しでも古田さんの懸念を払拭しようと、菊地さんは古田さんに話しかけていたのですが、全く古田さんには聞こえていなかったらしい。自分で感情が制御できなくなる位に衝撃が走ったそうです。
冷静になろうとその場を立ち去り、とりあえず1人になれるトイレに避難した古田さん。
創業2年目でただでさえバタバタしているのに、繁忙期の6月にオフィスを空にするとは、正気ではないと思ったそう。「自分の行動は自分の思考の範囲内に過ぎない」「何か理解できないことがあった時は、自分より優れている人にどう思うのか聞いてみるのが一番だ」と考えを巡らせた古田さんは、菊地さんの考えをどうにか理解しようと、トイレの個室で尊敬する経営者の記事をスマホで読みまくった、というのは後日談で明らかになりました(笑)
古田さんが寿司事件のことを話したときは、笑いながらこんな風におっしゃっています。
「今回の寿司事件を通して、改めてタイモブに対してこんなに本気な自分に気づけたし、菊地さんと本音でぶつかることができてよかった。」
「トイレで感じた〈社長がいなくてもまわる会社じゃないと生き残れない〉。そう思うと6月は自分にとってチャンスだと思い、菊地さんを全力で応援することにして本当によかった。」
その日の夜、寿司事件の思い出にとふたりは、赤坂見附のお寿司屋さんに行きました。
「カウンターの向こう側の人間になるんですね」なんてつぶやく古田さん。
なんとも事件と言うには、ほっこりすぎるエピソードに、「やっぱりタイモブって違うな」と思ったのは言うまでもありません。
Ⅰ 3.挑戦の副作用
「挑戦は挑戦を生む」
決断力や行動力には抜き出て秀でている菊地さんですが、今回は相当迷っていたらしいです。
でも始めてみて1週間、2週間、3週間と日が経つにつれ、やってよかったと心から思ったそう。
「新しいことを始める時はおっくうなんだけど、始めちゃうと本当にやって良かったって心の底から思う。チャレンジはいつだって楽しい。」
「“出来ない“と思っていることはやってしまえば案外どうってことない」
「だから改めて思ったのは、No time for hesitation. 考えていることなんてどうってことない。だったら考える時間を別の時間にあてて早く始めちゃえばよい、と思いました。」
そして「やっぱり働くってめちゃめちゃ楽しい!」と(まるで28歳とは思えないくらいに)
目をきらきらさせて語ってくれました。
「1分1秒や計画性の重要さを再認識したし、物事はカオスであるほど面白いと思った」
「今までは自分がやらないといけないと思っていたことも、どんどん任せてみることにした。」
「海外で奮闘している学生と一緒に悩んで、一緒に喜ぶことができる。顔つきとか発言がどんどん変わっていって、そんな貴重な機会に携われて幸せ!」」と続けてくれました。
これは寿司アカデミーに通って仕事だけの毎日から一歩引いたからこそ再認識できたこと。菊地さんも、古田さん、そして会社全体が限られた時間のなかで常に「役割」と「生産性」を意識して仕事ができるようになりました。
タイモブの6月は、DMM.africaさんと共催で実施させて頂く「STARTUP AFRICA」のプレスリリース、東京の3大学でのイベント、いつもお世話になっているグローバル人事塾さんの運営、関西でのASENAVIさんとの合同イベントに、菊地・古田の出張授業、そして7月2日に控えた創業祭の準備の大詰めや新規事業等。盛りだくさんのコンテンツをいかに少ない時間で、価値あるものを生むかを考えることになりました。
タイガーモブを支えてくださる皆様を含め、様々な方々が力を合わせて一緒にタイガーモブを作ってくださり、それぞれがリーダーシップを発揮しないと会社が成立しませんでした。本当にありがとうございます。
そして古田さんの変化も、菊地さんに負けていませんでした。これをチャンスだと捉え
「菊地さんが、日中不在にしていても会社は回っていて、海外インターンシップの経験をより多くの人に届けたい」といい、先月末の報告では、6月が過去最高の送り出し人数であったことをさらっと報告していました。
こうして先月末、寿司アカデミーを卒業した菊地さんは先日、タイモブの1周年祭の運動会後に寿司祭りを開催。寿司を通してみんなが一同に集まる「お祭り」ができるとあって、とても楽しそうでした。定員を上回るお客さまにご来場いただき、当日は寿司握りレースも世界各国から集まった寿司職人の皆さんと開催しました。
タイモブ寿司祭にご参加頂いた皆さん、本当にありがとうございました!!!
「大きな環境の変化は、大変だが、組織や人を大きく変えるいいフックになる。」
本当にこの1ヶ月間、寿司アカデミーとタイモブの両立に奮闘する菊地さんや、それを全力でサポートするタイモブメンバー、そして「何それ!最高ですね!」と応援してくださるお客様を間近に見て、多くのことを学ぶことができました。
寿司アカデミーに行くという決断は間違っていなかった、最高の決断だったと今では、社員全員が感じています。
タイガーモブはさまざまな壁を乗り越える「挑戦」を全力でサポートします。それは学生や大人のインターンシップ支援だけでなく、もちろん社内の挑戦も含んでいます。(私も、また海外インターンシップ行きたい!)
創業2期目だろうと、どんな環境でも「挑戦」を恐れずに、やり遂げてこそおこる副作用があります。「いやあ、ありえないでしょ(笑)」と思うことでも、いざやってみるとどうってことない。むしろ期待以上の効果があったと。
本当にかっこいいおとな、会社に出会うことができました。
わたしも菊地さんみたいに、クールでビューティーに!どんな環境でも挑戦し続ける大人になりたいと強く思った次第です。タイモブ好きだな・・笑
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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