TOP/海外インターン体験談(タイモブログ)を読む/タイの体験談:【インタビュー】自惚れるな、自分の身の程を知れ。若目田大貴さん
こんにちは。タイモブの草野です。
海外インターンシップって、挑戦してみたら案外良い経験になることは多いものの、一歩踏み出すまでのハードルがなかなか高かったりしますよねえ…
そこでタイモブ草野、そんなお悩みを少しでも解消すべく、すでにインターンシップを経験した先輩インターン生たちにインタビューをしよう!という企画をスタートします。
記念すべき第1回目のインタビュイーは、タイのバンコクにて、8ヶ月間のインターンシップを経験された、若目田 大貴(わかめだ まさき)さん!
※若目田さん。日本で実施したイベント時の写真
タイにあるスタートアップのIT企業でインターンシップをしていた若目田くん、普段は”わかめ”と呼ばれ、タイモブメンバー、タイモブ生にも親しまれています。
今回のインタビューでは、そんなわかめちゃんからオフレコな話が飛び出したり、びっくりするようなぶっちゃけ話が出たりして、とっても楽しかったです。笑
その反面、時に深い言葉もちりばめられ、示唆に富んだ経験談でもあります。
楽しく、おもしろく、学びの多いインタビュー、ぜひご覧ください。
|| 海外インターンシップに挑戦しようと思ったきっかけとは?
―― 自分の力が付く留学ってなんだろう。
そうやって行きついたのが、海外インターンシップだった。
通っている大学が、国際色の強い学校で、周りの友人の多くは留学をしていました。
しかし、みんなと同じように大学が提供する留学に行くことに疑問を覚えていました。
それでは、自分の力がつく留学ってなんだろう。そう考えたときに、海外で働くことだとひらめき、「学生 海外 働く」というキーワードで調べました。
そのときに検索で一番上に出てきたのが、「AJITORA(タイモブの前身)」だったんです。
-なるほど。偶然、海外インターンシップに行きついたんですね。
でも、迷いやためらいはなかったんでしょうか?
サイトを一目見た瞬間、ぴんと来て、すぐに問い合わせをしました。
今まで何をやりたいのか分からなかったんですが、全く躊躇がなかったことを覚えています。
他のエージェントを見たりなど、そういったことは一切しませんでした。
-すごい行動力!そこからタイのインターンシップ先と出会うわけですが、なぜタイだったのでしょうか?
面談をしているときに、体育会系のノリで
「どの国がどう発達してどの市場があるか分からないから、とにかく一番厳しいところをお願いします」
と、リクエストをしたら、当時の担当の人が紹介してくださったのがタイでした。
実は、もともとITにも、ベンチャー企業にも、タイにすらも興味はなかったんです。
今考えたら浅はかだったと思うんですが(笑)、おすすめされたインターンシップに挑戦しようと決めていました。
もとから、自分ひとりで生きていくことや、お金を生み出す力を付けることに興味がありました。それが自分を動かすモチベーションでしたね。
とにかく、行ったら何かあるだろうと思っていました。
※インターン先の社員さんの写真
|| インターンシップ内容についてお伺いします。
-では、具体的にどのようなインターンシップに取り組んでいたんでしょうか?
大きく3つのことに取り組んでいました。
1つ目は、新規事業の立ち上げ営業と、マーケティングです。
現地のタイ人向けの、習い事予約サイト(月額制で、様々な習い事を体験できるサービス)の、習い事をさせてくれる教室を集めてくることがミッションでした。
飛び込み半分、テレアポ半分といった営業をしていました。
タイは観光国なので、多くの人は英語が話せるイメージがあったんですが、いざ行ってみたら彼ら全然話せない。笑
正確に言うと、話せない訳ではないんですが、話さないんですね。
なので、テレアポでは最初はタイ語で話しかけて、徐々に英語でのコミュニケーションに変えていく なんてことをやっていました。
タイ語はしっかりと話せるわけではありません。ほぼノリでタイ語を話して、アポを取り付けるのは英語といった感じです。
それでもアポが取れないところはあるので、そこは飛び込み営業をします。案外、タイの企業は外国人慣れしているので、ちゃんと話を聞いてくれんです。
日本でも営業を経験したことがあるのですが、そうやって話を聞いてくれる分、タイの方が営業しやすかったです。
2つ目はコンテンツ制作です。
インターンシップ先の会社は、タイ法人の他に日本法人があるのですが、その日本法人の社内メディアのコンテンツを作成していました。
タイは、日本人にとって有名な観光地ですが、逆にタイから日本の観光客も大勢います。
そんなインバウンド業界のために、タイ語対応をしている旅行メディアをまとめたり、タイ人に行ってみたい観光地をインタビューしてみたりと、様々なコンテンツを作成しました。
日本法人では、タイ語の翻訳や通訳などを行っていたのですが、その仕事を生み出す種をまいている感じです。つまり、僕は種まきおじさんです。
3つ目は採用です。
インターンシップ期間の最後の2ヶ月頃に、タイ法人でタイ人の採用や、インターン生の採用をしていました。
タイにあるメディアを駆使して、募集を行っていたのですが、なかなかうまく日本語を話せるタイ人がいないため、採用はすごく手間がかかりました。
応募者がいた場合は、まずSkypeなどで話をして、日本語が話せることが分かったら、オフィスに呼びます。
そこで、様々なことをヒアリングし、会社の風土や雰囲気に合うと判断した方は、社長に会ってもらい、最終判断を仰ぎます。
最終的にオフィスに来てもらって面接をしたタイ人は7人程でしたが、Skypeで話をした人数は、多すぎて覚えていません。笑
|| インターンシップのやりがいについて
-インターンシップを通して、どんなことにやりがいを感じましたか?
今、スタートアップ界隈で活動をしているのですが、そこに興味を持ったきっかけがこのインターンで新規事業に関わったからなんです。
新規事業って、つまり今存在している仕事ではない、新しい仕事をゼロから作っていくことですが、それにとても面白さを感じました。
※タイで現地の学生を集めてパーティーを開催しときの様子
-逆に、大変だったことはありますか?
一番厳しかったのは、お金の問題です。
8ヶ月滞在するにも関わらず、あまりお金を持って行っておらず、タイ人にご飯をご馳走になり続けたこともありました。
|| インターンシップを経た今について
―― 人間って、どこに行っても変わらないんだ と思った。
-どんなことが身についたと感じますか?
スキルではありませんが、ITリテラシーが高くなったと思います。
インターネットにはたくさんの情報が溢れていますが、それらをうまくまとめられるようになりました。
海外インターンシップに行くまでは野球をずっとやっていたので、頭が筋肉でできているといっても過言ではなく、世の中のトレンドには全然ついていけなませんでしたが、それらにもついていけるようになりました。
リテラシーが高くなったことで、世の中の沢山のことを理解できるようになりました。
-では、インターンシップを経て、価値観に変化はありましたか?
実は、ありませんでした。
むしろ、タイに行って、タイも日本も変わらない、人間ってどこに行っても変わらないんだと思いました。
唯一変わったところは、ブログや記事を書いたり、自分から情報を発信することをするようになったことです。そのきっかけになったのは、AJITORAのブログでした。
-ブログのサービスは決して珍しいものではありませんが、なぜそれがきっかけだったのでしょうか。
書き始めたきっかけは、タイに行って、仕事を頑張っている姿をたくさんの人に見てもらい、評価してもらうことが必要だと感じたからです。
確かに、インターンシップで頑張ったら、社長や社員さんに評価してもらうことができます。でもそれが今後の人生のキャリアに繋がるかといったら、そうではないと思いました。
せっかく頑張ったなら、できるだけ、可能な範囲でその頑張りを発信していきたいじゃないですか。
―― ブログは自分の履歴書を書くようなもの。
-確かに、たくさんブログを発信されていた記憶があります。でも、面倒だと感じなかったんでしょうか?
ありませんでしたね。
ブログを書くことはセルフブランディングです。自分の中では履歴書を書くのと同じようなものでした。各自、履歴書は必要ですよね?必要だから書く、それだけです。
ブログは、ただのツールです。何かをやりたいから、発信したいからブログを書くと思うんです。ブログが続かない人がいますが、それは目的が「ブログを書こう」というところにあるからだと思います。
みなさん、なんでもない日常の一言を発信するためにTwitterやりますよね?ちょっとした出来事をシェアしたり、友人のシェアを見るためにFacebookも。そこにブログを並べるだけです。
|| 海外インターンシップを検討している人に向けてのメッセージ
―― 海外インターンシップは、自分の身の程を知るチャンスだ。
※タイに旅行に行った際の写真
1つ目、海外インターンシップに行くと、世界の学生の中で、自分が今どこのレベルにいるのか、立ち位置が分かるから、とても良いと感じています。
自分の場合は、超優秀な日本人との出会いが、そのチャンスでした。
彼は、学生であるにも関わらず、会社をタイ、台湾、韓国で立ち上げていました。さらにたった1年で、それらの国で日本のアプリ8000ダウンロードといったことを達成していたんです。お金は使わずに です。
それを聞いたとき、自分はそんなことできないと思いました。
海外インターンシップに行くと、自分ができないことがはっきりと分かります。
つまり、海外インターンシップは自分の身の程を知るチャンスである、ということです。
2つ目、環境をガラッと変えることができます。
普通の学生が、海外で働くって、今までとは全く違う環境に飛び込むということ。
頑張る人は、日本でも頑張ることができるけど、環境が変わると誰でも「おし、やってやろう」というモチベーションが高い状態を手に入れることができます。
そうやってやる気がある状態で、挑戦できる環境をゲットできているから、成長のために行動するモチベーションを持ち続けられるのが、海外インターンシップだと思います。
少なくとも、自分はそうでした。
帰ってきた今も、海外インターンシップに行って得た高いモチベーションが続いている状態です。むしろ、上がりっぱなしで落ちることがありません。
帰国してから、さらに楽しくなってきているんです。
何かをしているとき(今は、運営しているニュースサイトの記事を書いているとき)が一番楽しくて、寝ることも、食事にも興味がなくなるほどです。
この楽しさのきっかけは海外インターンシップでした。
だから、まずはとにかく、海外インターンシップに行ってみてください。
-ありがとうございました!
…
残念ながらここではご紹介できませんが、驚くような挫折を経験しても、前向きに、まっすぐ海外インターンシップに取り組んでいる話を聞いて、その強さはどこから来るのか、ある種の尊敬を覚えるインタビューでした。
海外インターンシップは身の程を知るチャンスである。まさにその通りだと思います。
身の程を知ったうえで、無謀な挑戦ができる馬鹿であり続けたいなあ。
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