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カンボジアの魚食文化について

アッキー@カンボジア
  • 2017/09/19 00:00
  • カンボジア
  • 企画・マーケティング
  • インターン前

 

こんにちは!

この度、10月中旬からカンボジアの日系日本食卸企業で3か月間インターンに参加予定のアッキーです。

 

私はクロマグロの養殖で有名な近畿大学水産学科の4回生です。

今回のインターンシップでも鮪や海老などの水産物の輸入の検討や冷凍食品の

流通網の構築といった水産物に関する事業に取り組む予定です。

 

さて、皆さん。カンボジアの料理と聞いて何か思いつきますでしょうか?

 

タイ料理と言えば「辛い」、ベトナム料理と言えば「香草」ですよね?

では、カンボジア料理と言えば?

 

カンボジアの中心には東南アジア最大の湖であるトンレサップ湖があり、漁獲高は世界トップクラスです。

カンボジアはGDPの約10%弱を漁業が占めています。また、伝統舞踊の一種にフィッシュダンスがあります。

 

そうです!

実はこの国の食のルーツは「淡水魚」にあります。

 

アンコール遺跡にもトレンサップ湖の魚を調理する様子が描かれており、昔からカンボジアの食文化が魚料理を中心に栄えていた事がうかがえます。

 

主食はお米で、スープと魚をおかずにして食べるというのが基本的なスタイルで最後はスープをご飯にかけて、そのまま食べます。スープの種類、味付けも様々なものがありますので、中には少しクセの強いものもありますが、日本と味付けが似たようなスープも多く、馴染みやすいものが多いです。

 

 

 

このブログでは、カンボジア人の食事に欠かせないトゥック・トレイ(tuk trey)とプラホック(Prahok)について紹介しようと思います。

 

トゥック・トレイはカンボジアで広く使われる魚醤です。

タイのナンプラーとは違い淡水魚から作られます。 同じくカンボジアの魚を発酵させたペースト「プラホック」を作る際に出来る水分が、トゥック・トレイとなります。

 

プラホックは、トンレサップ湖などの湖で獲れる淡水魚を発酵させた調味料です。

日本人には「魚の味噌」と表現される事があるように、骨などを除いた魚の身が使われペースト状です。

このプラホック、、強烈な味と香りらしいです。

 

しかし、スープの出汁として使われるその香りは、カンボジアの食文化のルーツであるので、

カンボジアに渡航した際には是非味わってみたいです。

 

さて、お気づきの方もいると思いますが、日本の「魚醤」「味噌」に酷似していると思いませんか?

 

  

(左の画像が液体のトゥック・トレイ、右の画像のペースト状がプラホックです。)

 

 

調べたところ、淡水魚と海水魚という違いはあれど、カンボジアの魚食文化は

日本食文化を受け入れやすいのではと考えました。

 

この件についてはインターン中の課題として後日、ブログで報告します。

 

しかし、日本の代表的な食文化である生魚を食べる文化に

ついては見つけられる事が出来ませんでした。

 

この問題についてですが、私は「鮮度」がキーワードであると思います。

 

私はフィリピン留学中に漁港を訪れた時、ポリバケツに無残にも入れられたバラクーダに出会いました。

かなり劣悪な保存状態で、このような状態の魚を生で食べるのは自殺行為です。

 

 

 

カンボジアを含む東南アジアで生魚を食する文化が根付いていない理由の一つとして、

冷凍保存技術の不足が挙げられます。

 

新鮮な生の魚介類を提供できるようになると更なる魚介類の需要が見込まれるのではと考えています。

 

僕は半年間、漁師としてアルバイトをしていたのですが、その時に異常なまでの鮮度へのこだわりは、

日本の誇るべき文化の一つであると思いました。将来的には活〆(いけじめ)やCS冷凍といったような日本の鮮度保存技術を海外に導入し、世界中の人々に新鮮な魚の味を知ってもらいたいです。

 

その野望の第一歩となるインターンでたくさんの『チュガンニュ(おいしい)』を聞けるように頑張って行こうと思います。

 

 

 

アッキー@カンボジア

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