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ゆみのルワンダ体験記

ゆみ@ルワンダ
  • 2018/04/03 00:00
  • ルワンダ
  • 新規事業
  • インターン後

START UP AFRICA 2期に参加したゆみです。

次回参加を検討している人、ルワンダに興味がある人、タイも部のプログラムに興味がある人に向けて、ささやかながら筆を執らせて頂きたいと思います。

【目次】

1,参加した理由、きっかけ
2,ルワンダで学んだこと
3,ルワンダ合宿前と後で変わったこと
4,これから何か挑戦する人へ一言

5,最も楽しかったこと/辛かったこと

 

 

1,参加した理由、きっかけ

 

⑴アフリカへのこだわりを自分の中で明確化したかった

小学校5年生の時ケニアを訪れ魅了されて以来、「アフリカにいつか帰りたい」という想いがずっと私の心を支配していました。

父の仕事の都合により東南アジアで生活していた私をも魅了した「アフリカ」とはいったい何なのか、これを確認せずして社会人にはなれない、そう思いわたしは2017年度下半期の目標の一つに「アフリカ行きのチケットを手に入れる」をあげていました。

というのも、ケニアに訪れた10年前以来自分の中で謎の「アフリカ」という概念がが現実と乖離してどんどん膨らんでいるのではないかと恐れを感じていたからです。

長い年月が自分の中のアフリカをどこか浮世離れした桃源郷のように仕立て上げてしまったのではないか、もしそうであれば早めにその幻想を打ち砕かねばならない、そんな強い焦りが私を再びアフリカへと突き動かしました。

読者の中にも漠然とした「アフリカ」へのあこがれを持っている方がいるかもしれませんが、それは自分のどのような欲求からなのか、どのような情報に基づいたものなのか一度冷静に見つめてみるのもよいかもしれません。

 

⑵その地域について、表層的ではなく深く理解したかった

私は東南アジアで5年生活した経験から、「旅行」というものがいかに作られた世界を味わっているのかを体感していました。

現地にいた頃は渡航して1年目の人と聞くと「ああまだ1年目ね、まだ慣れてないのね」と思うくらい、異国を理解するというのは簡単で短い期間で出来るものではないという考えが今でも根底にあります。

5年間住んだ後も、「私はこの国を語れるのだろうか?」と自問自答していたほどでした。

また、自身が各地を旅行をすることを通じて、旅行で巡る場所(観光地やレストラン、ホテル)がいかに現地の人々の生活と乖離しているのかを痛感していました。

観光地はいわば作られた世界であり、それをただ巡るような旅行は現地を深く理解したことにはならない。

そんな思いから、アフリカに渡航するなら旅行ではなくインターンがいいというこだわりがありました。

インターンだから現地をより理解できるのかと言ったらそんなことはありませんが、少なくとも現地の人々と働き、長期に滞在することで旅行よりは深く現地を理解できると考えています。

 

この点START UP AFRICAはDMMAfricaの菊池さんという、アフリカについての知識も経験も豊富な方がプログラムを組み回してくれたので、アフリカについて短期間でも深く、そして多面的に理解が深まったと感じています。

 

 

 

2,ルワンダで学んだこと

 

学んだことはたくさんあるのですが、なるべく他の人と被らなそうな観点から書かせて頂きたいと思います。

⑴アフリカも普通の途上国であるということ

私は自身のバックグラウンドから、東南アジア諸国はほとんど訪れており、ある種飽きを感じていたほどでした。

一方一度しか訪れたことのないアフリカには「東南アジアとは違う、私を驚かせてくれ、魅了してくれる何かがあるに違いない」と過剰な期待を持っていました。

しかしあえて、アフリカに興味を持っている人が多いと思われるこの場で言わせてください。

アフリカも普通の途上国です。

都心の一部に集中したビルや富裕層街、雑然としたマーケット、経済を牛耳る中国人、残されている自然、熱気、時間やきまりにおおらかな人々。

決してアフリカだけの特徴ではなく、一般的な途上国の特徴です。

 

⑵「日本はすごい、だから途上国に貢献できる」の限界

日本の技術力で、日本の素晴らしい製品で途上国に貢献したい、そう思う人は少なくないのではないでしょうか。

しかし、ルワンダで日本のプレゼンスを考えたときに、「日本はすごい、だからアフリカという発展途上の国々を助けられる!」という安易なロジックは通用しないと感じます(最初から通用していたのかも疑問ですが)。

地方では中国の会社が道路工事を行い、都心では中国の会社がビルを建設している。目につく日本製品といえば中古車くらいで、日系企業の支社もほとんどない。

東南アジアの市場では必ず置いてあるAJINOMOTOすらないのに私は驚愕しました。

もちろん市場として大きいケニアや南アに行けば日系企業の支社も多くあるのでしょうが、少なくともルワンダの状況は私にとってかなりショッキングでした。

 

⑶過去にとらわれること、主体的にこだわりを持つこと

ルワンダで活躍されるある日本人のお話を伺った時、「アフリカに来なくちゃいけないと思った」という発言がありました。

その方は学生時代にアフリカを訪れ、そこで得られた経験に対する感謝や理事を務められているNPOがアフリカで活動をしていることとの整合性をとるためにアフリカへ来たという旨のことをおっしゃっていました。

私はこの話を聞いたとき、すごいな、素敵だなと思う一方で自分自身と重ね合わせて少し危険だなとも思ったのです。

私は途上国に住んでいた経験から、先進国よりも途上国を好んで渡航したり、いつか途上国へ何か還元できるような仕事がしたいという想いがあります。一方で本当に「途上国」という枠組みに自身の人生をかけたいこだわりがあるのか?自分が住んでいたから、色んな事を感じたから、その事実過度に引きずられているのではないか?という疑念はぬぐい切れません。

過去にとらわれることと、本心から愛着とこだわりを持って取り組むことは外からは一見区別がしにくいものですが、そこには大きな隔たりがあります。過去から解脱すべきであるとは思いませんし、完全な解脱が可能であるとも思いません。

ただ、自分が囚われているのか、それとも本当の愛着やこだわりがあるのかというのは、特に途上国やアフリカ好きと公言する人々にとって重要な問いかけなのではないかと思います。

 

 

 

3,ルワンダ合宿前と後で変わったこと

もっと自信を持って堂々とふるまっていいんだと気付き、少しではありますが行動や態度が変化したように感じます。

私は人見知りしがちな性格と英語へのコンプレックスから、当初現地の人に話しかけることに強い抵抗を持っていました。

ところがプログラムでは英語が話せなくてもガンガン現地の人に声をかけるメンバーがいたり、堂々と英語でプレゼンするメンバーがいたり、一緒に踊りだすメンバーがいたりと皆積極的で、彼らを見ているうちに自分が何に気後れしていたのかとばかばかしくなりました。

これは一人でインターンに参加していたら起こり得なかった変化であると感じます。

 

 

 

4,これから何か挑戦する人へ一言

ありきたりですが時間は有限なので、本当にやりたいことは今すぐ始めてください。

お金や単位、その他障壁に思えるものは後から何とでもなるものばかりです。

私は大学生活の6年間を経てやっとアフリカの地にたどり着きましたが、なぜもっと早くいかなかったのかと後悔が大きいです。

 

 

 

5,最も楽しかったこと/辛かったこと

辛かったのは体力と時間です。中高運動部かつ今でも日常的に運動しているのにもかかわらず、毎日部屋に帰ると寝落ち寸前のところまで疲労が押し寄せてていました。それだけプログラムが充実している証拠なのですが、24歳にしてなかなか辛かったので参加予定の方は体力を蓄えてから行かれることをお勧めします。また時間については、基本的に一人で自分の時間を持つことが難しいです。私は色々とプログラム中進めたいことがあったのですが願いかなわず、ほとんどやることができませんでした。プログラム中はプログラムだけに集中するつもりで来られるのが良いと思います。

 

他の方がプログラムやルワンダのポジティブで素晴らしい面を書いてくれるのではないかと期待して、少しシニカルな文章になってしまいましたが帰国3日目にして思うのは「本当に楽しくて最高だった、帰りたい」という一言に尽きます。

アフリカに行けたこと、すてきなメンバーに囲まれ刺激的な体験ができたことは人生での宝になることと思います。

次アフリカに帰れる日を心待ちにして、しばらくは日本社会で踏んばりたいと思います。

ゆみ@ルワンダ

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