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マレーシアで日本語教師!3週間で気づいたこと、学んだこと

大下 愛美@マレーシア
  • 2016/05/13 20:37
  • マレーシア
  • 企画・マーケティング,日本語教師

マレーシアでのインターンシップ参加から5か月がたちました。

私は3週間マレーシアで日本語教師のインターンを行っていました。

振り返ってみると、あの3週間は毎日何をしていたか思いだせるくらい中身の詰まった日々でした。

今回はこのインターンでの気付きや学びをまとめたいと思います。

◆大学生活を軌道に乗せるために、本気で集中して取り組む経験が必要だった

そもそも、今回このインターンに参加した目的は大きく二つあります。

 

①大学生活の中で自分がとことん全力で頑張った!と言う経験を得たいということ

②将来を決めるきっかけを得ること

 

今までの大学生活、いろんなことはしてきたけどどれも中途半端な気がしていて、

このままではモヤモヤと生活が軌道に乗らないまま4年が過ぎていくのではないかと不安を覚えていました。

自分は自分の全力で何かに一生懸命になって初めて、本当の充実を感じることが出来る人で、

だからこそ、これからの大学生活を軌道に乗せるためにも、今、本気で集中して取り組む経験が必要だったのです。

 

そのために海外と言うより困難な状況の中で、自分一人で、自分の好きな「教える」と言うことをしたい、そう考えてこのインターンを選びました。

◆日本語を使って教えることの難しさを痛感したインターンシップ
マレーシアインターンシップ

3週間の間、主に日本語教育、アニメの字幕作成、マレーシアの市場についてのリサーチ、

広報の手伝い等を任され、日曜日以外の毎日約8時間、社員の方々と一緒に働きました。

 

具体的な仕事内容としては、朝起きてから仕事までの間は、毎日夜にある日本語授業の準備を行ったり、町に観光に出かけたり。。(偶然出会った日本人が同じ大学の同い年だったり)



マレーシアインターンシップ

またこの企業のHPを出国前に見て、改善出来るところがあるのでは無いかと感じていました。

そこで、実際に提案してみたところ、向こうの担当の方も困っていると言うことだったので、

より魅力的にみせられるように写真を盛り込むこと、足りない情報を補ってわかりやすい説明にすることなどに気をつけこの時間を使ってHPづくりを開始しました。

 

14時から仕事が始まり、18時までは、社員の方と一緒に、日本のアニメに英語で字幕をつけ、マレーシアで放送できるようなものを作ったり、今後マレーシアで何が流行しそうか、と言うことをマレーシアの雑誌や新聞から予測したりと様々な業務をさせていただきました。

 

また、必ず担当者の方とミーティングをし、何かこの3週間で出来ることは無いか、授業の反省はないかなど常に動いていけるような取り組みもありました。


マレーシアインターンシップ

夜は、日本語教室が開かれ、私も実際にアシスタントから先生までさせていただきました。

生徒は学生だけではなく、お医者さん、大企業のサラリーマン、ママ、中学生、シンガーなど様々。

インド系、マレー系、中国系と背景もバラバラの生徒たちでした。

 

年齢はほとんどの人が私よりも年上で、授業前や後では私のほうが生徒から学ばされることも多かったです。(人生相談に乗ってもらうことも笑)

 

授業では、「あいうえお」がやっと分かるようになったクラスから、日本語で自分のふるさとの説明が出来るようにまでなっているクラスまで様々で、悪戦苦闘している生徒たちを見て、普段母国語として使う日本語がこんなにも難しいものだったのかと気づかされました。

 

授業では担当の方から、「よっぽどのことが無い限り、日本語を使って教えてほしい」と言うお願いがあったため、初級クラスから上級クラスまで私が話す言語はほぼ日本語のみ。

これがめっちゃ難しい!!!

 

ジェスチャーと具体例、イラストなどで生徒たちに「もしかしてこれは…」と自分で気づかせることで、わかる!体験をさせ、より興味を持って日本語を学んでもらえるようにと工夫をし続けました。

そして、日本人である私にしかできないことは何か…と常に考え、毎日必ず一つ、私しかできない何か、を盛り込むと決めました。

 

たとえば、例文の中に「地震」に関するものが出てきたら、日本の「地震文化」を自分の経験から紹介したり、「九州」と言う言葉が出てきたら地図を持ってきて、みんなに日本語で質問を投げかけながら紹介したり。

やっとつかみかけてきたかな…と言うところでインターンが終わってしまったのはとても心残りでした。

担当者の方には、ここで働いても欲しいと言っていただき、非常にうれしかったことを覚えています。

もっともっと色々なことがありましたが、これが私のインターンシップの概要です。

◆「自分はきっとどこででもやっていける」という自信と確信

このインターンで学んだこと、気づかされたことは多かったように思います。

1つは、「自分はきっとどこでもやっていける」という自信と確信が持てたこと。

一人で海外へ行って一人で生活すると言う経験は自分にとって初めてで、知り合いゼロ、知ってる場所ゼロからのスタートでした。

 

でも、3週間という短い期間で、社員の方はもちろん、生徒のみなさん、アポをとってお会いした現地に住む日本人の方、よく行くお店の店員さん、友達の友達とその家族、ホテルのお兄さん、等々、今回のインターン中でつながることが出来た人は多く、自分から積極的にかかわっていくことで道は切り開けるものだなと感じることが出来ました。

 

心配性で保守的な家庭に生まれた私が、あぁ、どこでも生きていけるなと思えたことは一つ学びとなりました。

教育的な面では、日本の外国語(英語)教育の未熟さも学ぶきっかけになりました。

日本では、英語は文法中心に教え、会話が出来る人は数少ないように思います。

私が教えていた日本語教室では、どんなに日本語レベルが低い生徒にも、会話をさせることを意識させていました。使えなければ言語ではないという担当者の方の想いからです。

 

このような教育が日本で行わなければいけないと言うことに気付く大きなきっかけとなりました。

また、インターン内容には、単調でつまらないと思うものもありました。

その時に、与えられたものに不満を言うことにとどまるのではなく、自分の力でそれを変えていくことが必要であること、そしてそれは可能であること、も学びました。

つまらない、と思うなら、それをどう変えることができるかを考える。

 

私は、はじめのころ、日本語教師をアシスタントでしか行っていなかったとき、このままで3週間が終わるようでは来た意味がないと思い、HPの改装、掲示物の充実、教材の作成などを提案しました。(掲示物に関しては実現にはいたりませんでしたが、考えて提案することは大切であると思いました)

マレーシアでの新しい環境だからこそ、一歩が踏み出せて気づかされたことだと思います。


マレーシアインターンシップ

 

◆きっと何でもやっていけるのだからやってみよう

インターンを通じて変化したと思う点は、

「きっと何でもやっていけるのだからやってみよう」と言う気持ちが生まれたこと、また日本語教師で毎日奮闘していた経験から、以前は憂鬱な気持ちで行うこともあった日本での塾講師のバイトも「なにか工夫を必ず一ついれよう」と前向きな気持ちで挑めるようになったことがあります。

 

帰国した時、「あぁ、日本だ…現実が待っている…」と言う気持ちではなく、「よっしゃこい、日本!」と言う気持ちになったことを今も覚えています。

1、2年間のモヤモヤも今はなくなり、現在行っている活動は自分の全力を注いで前向きに、

軌道にのってきたなと言う感覚があります。2年生の春にこのような経験をし、一日一日を大切に過ごそう、と言う意識がついたからこそではないかと思います。


マレーシアインターンシップ

こうやってこのインターンシップを振り返ってみて、あの3週間は一日一日を1分も無駄にしないようにと駆け抜けていたな、と改めて気づかされました。

毎日何をしていたか思い出せるくらいに中身のつまった日々だったと思います。

来年、就活などが落ち着いたらまたマレーシアを訪れるつもりです。

 

関わってくださったすべての方々、

そしてこの貴重な機会を与えてくださったアジトラの皆さん、

本当にありがとうございました。

 

大下 愛美@マレーシア

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